(経験だけでなく知識も不足しているのはディープキスの拙さからも明白で)
(これからの指示を考えると股間も膨らみそうになるが何とか抑えて)
(とりあえずはファーストキスを奪えたことに満足しながらも全てを奪う気でいて)
依頼で…もしかして手紙を届けに?
だとしたら俺と一緒だ
(油断させるためにも仲間意識を植え付けるようにサラと同じ境遇だと伝え)
(鍵の開く音にサラと同じように扉の方を見ながら思案しながら)
出れる…けど、また別の部屋かもしれないな
(背後の壁を心配そうに見るが今の所は近づいてくる様子はなく、二人の選択を待っているようで)
(その後でふとサラの声に反応して顔を向けると、もじもじしている姿に今の格好を思い出して)
(気を使うように顔を背けるが、魔法の視線でサラの姿は見続けていて)
行くしかない…よな
今はまだ大丈夫みたいだけど、いつ壁が動きだすか…
(次へと進ませなければならないのもあり、提案に装った誘導で扉の先へと向かおうとするが)
下着の代わり…残念だけど、俺もこの状態だから
荷物は全部、ここより前の部屋で置いてきたから…これしかないね
(自分が身に着けている下着を指差して困った顔をしていると、壁が軋む音がしだして)
のんびりしてる暇はないか、とりあえずこの部屋から逃げよう
(逃げようとしてサラが体を隠している手を取って引っ張ると、扉の先へと向かい)
(暗闇の中でまた空間が歪むと、今度は二人して新たな部屋へと転送されて)
とりあえずばらばらにはならなかったか…
(そう言って一息ついている部屋の扉にも当然のように文字が書かれていた)
「下着を全て脱いで、お互いの体を5分間眺め合わないと出られない」
【そうですね、今日も23時くらいまでにしましょう】