(汗まみれになりながら、呆然と床を見つめるサラ)
(ここまで必死に耐えてきていた事が無駄になり、言葉も出てこない)
…あ……
(ふと気づいたようにジンの方を見る)
(サラが腰砕けになる様子を見て、心配して声をかけてくれていた)
あ…はい…大丈夫、です
(頷いて返事をするが、まだ心ここにあらずという感じで声は小さい)
(ふとジンの視線が、自分の股間に向けられている事に気づいた)
ジン、さん…?
(一瞬何をしているのか分からなかったが、どうやら扉を指示を守ろうとしているようだ)
(といっても、サラは座り込んでしまった時点で、秘裂を広げていた指を離してしまっている)
(その時点で指示のクリアは失敗している筈だ)
(もしかしたら最初からやり直せるかもしれないと思い、サラは扉の方を見る)
…あ…ぁ
(その瞳が一瞬だけ見開かれ、そして悲しげに、苦しげに歪む)
…ジン、さん…扉の文字…変わってしまいました…
(サラはジンに話しかける)
(心の動揺を抑えるように大きく息を吐き、ジンに向かって頭を下げる)
ごめん、なさい…私、立っていられなくて…
(そしてもう一度扉の方を見て、それからジンに向き直る)
私…指示に、従います…
最初の指示を守れなかったの…私のせい、ですから…
(そしてまた、何度か大きく呼吸を繰り返してから口を開く)
ジンさん…私の…しょ、処女、膜…はぁっ…処女膜…さ、触って…ください…
(悲しみと苦しみがまざったような表情で、絞り出すように話すサラ)
…あの…でも、私…もう、足に力、入らなくて…そ、その…このまま、でも…いいでしょうか?
(そう言うとサラは、おずおずと座ったまま膝を立てて、M字開脚の体勢をとった)
(そして両手の指で、さっきのように秘裂を広げて見せる)
こ、こ…これで…これで触れば…し、指示を、守っている事に…なります、よね…?
(羞恥で顔も身体も赤く染めながら、サラはジンに訊いてみた)