「気持ち悪い通路じゃな」
正直な話をすれば、こんな生理的に気持ちが悪い場所は早く抜け出したい。
だが、それ以上に彼女には急ぐ理由がある
「リミットまでまだ十分時間があるが、急がなくてわな」
彼女の調教によって刻まれた傷跡からくる、リミット。
時間が経つたびに体が疼き鋭敏化し、同時に力を奪われるそれは彼女たにとって厄介なものだ
「あの状態で戦うなどゴメンじゃ」
だが、進んでいくにもかかわらず先は見えてこない
「まったく、どこまで進んで……ん!」
天井から一滴のしずくが肩に垂れる。それは触ればぬるぬるとしていた
「なんじゃ? 気色悪い」
だが、いくら彼女でも天井から落ちる液をすべて避けることはできない
「下も上も気色悪いわ」
進んでいく度に体がヌルヌルとした筋が肌を伝い、スク水レオタードに染み込んでいく
さらに汗もどんどんと肌から出てはコスチュームがびっしょりとなっていく
そして、染み込むたびにどんどんと白い生地は、其の下に隠れている褐色の肌を浮き上がらせていく
「まったくどこまで続いておるんじゃ」
なにより、その液に浸かっている裸足の足は練り込まれるかのようにその気色悪さに包まれている
進むたびに気色悪さはましており、余計に彼女を不愉快にさせていた
【履いておらず裸足ですね】