「! 前か!」
何かが蠢くような気配がしたと同時に、ウェリアは手持ちの剣を抜き放つ
その途端にその奥から多数の淫魔が飛んできた
「甘いわ!」
一振りで最初に飛んできた存在を切り払う。強さは大したことはない
もし、この妖魔のボス的な存在がいても大したことはないと思い、彼女は切り進む

「ちぃ! 地面がヌルヌルして滑る」
数が多く狭い道では剣が満足に振るえない。だからこそ、苦労がしていた
「(一匹や二匹は大丈夫じゃが……)」
三振り、四振りと彼女は前に進みながらミミズ淫魔を切り裂いていく
そんな中で十数匹纏まった群れが前から飛んできた
「いくら集まろうが!」
群れを一振りで薙ぎ払う。だが、その群れの体液が一気にウェリアにかかる

「んぅぅ!! くううううう」
生臭く濃厚な白濁液は肌を汚し、彼女の体に異変が起きた
体中がしびれるかのような火照りが生じた。
「こいつの体液、汚染が濃すぎる。んぅぅ」
足がガクガクと震えて剣が鈍る。だが、そこに飛んでくる存在を切りはらわなければいけない
「くぅ……まずい……こやつらの体液」
リミットが近づいてくる。こんな淫魔の体液を浴びれば時間が短くなるのも当然だ
リミットが過ぎても戦う事こそできるが、その状態で耐えるべき快感はすさまじいものだ
「この! なめるでぇ、ないわ」
さらに生臭い体液を浴びながら元凶のいそうな奥へと歩みを進めていく
だが、その瞬間踏みしめる脚がわずかに滑り、そして、その瞬間に数匹の妖魔が彼女の体に取りつくには十分で