>>249
(腰まで液体に浸からせながら進むウェリア)
(スロープになっていた地点では、天井の高さは変わらなかったが、)
(頭上を見てみれば天井も緩やかな斜面を描いており、徐々に低くなってきているようだ)
(それに水中内はわからないが、天井や壁を侵食している肉のようなものが増えてきている)
(先がどれくらいかはわからないが、深部へと進んでいることは間違いないようだ)

(そして少し進んでいくと、なにかがウェリアの股下をくぐっていく)
(その際、凸凹したコブのようなものに割れ目をごりっと擦られる感覚もする)
(その正体は、水中を泳ぐうなぎのような淫魔)
(ただ、その身体には無数のコブのようなものがあり、ウェリアの身体を通る際、そのコブで刺激してくる)
(さらにウナギ淫魔は複数おり、一匹がくぐったと思ったら、また別のウナギがくぐり、さらにまた別のウナギがくぐってくる)
(大量のウナギ淫魔がこの一帯には潜んでいるようで、それらが次々とウェリアの身体に群がってくる)
(この淫魔は股下を集中的にくぐってくるようだが、別の淫魔がくぐっているときは、足や腰などを擦ってくる)

(倒そうと思えば倒せる相手だ)
(しかしローションのような液体の中では身体は思うように動かず、攻撃を当てにくいだろう)
(そして傷を負わせたとしても、先程のミミズ淫魔と同じで、傷口から濃厚な白濁液を放つ)
(それは付着すれば媚薬となり、水中に放たれれば、さらに液体を汚染することになるだろう)
(何より数が多く、数匹倒しただけでは事態は変わらない)

(こんな状況でウェリアは進まなければならない)
(その歩みはさらに遅くなり、淫液はウェリアの身体をゆっくり蝕み、火照らせていくだろう)