>>452
ええ…里を守るはずの戦士が全滅してから現れたおかげで何の脅威もありませんでしたよ?
可愛そうに…せめて戦士がいれば、まだ生きている人もいたかもしれないのに…
(美優の怒りのこもった言葉も、薄笑いで返す余裕)
(その表情は美優が動いた瞬間に凍りついた)
(美優の姿が掻き消え、光の様な速さで魔族を襲う)
(その動きはまさに電光石火…魔族の反応すらも振り切って無防備な懐へ…)
(勝負の瞬間…魔族の瞳が美優の瞳と交差する…美優の動きすら追えないはずなのに)

ふふっ!何という速さでしょう…その光の様な速さをもってしても里の危機には間に合いませんでしたか…
それにその太刀筋…さすがの私も手も足も出ませんでしたよ
おかげで大事なスーツが台無しだ
(人の姿に似せた魔族が纏っていた白いスーツには腰から肩へ一文字の断裂)
(その太刀筋の速さと鋭さが伺える切り口からは、黒く染まった肌が覗く)

それが戦士の力ですか?もっと本気でどうぞ?
(魔族は無防備に懐に飛び込んだ美優の頭にゆっくりと掌を伸ばしていく)