今の目くらましは随分と力を使うようですね…
砂埃で逃げるチャンスなのに、動くこともできないとは…
ふふ…力を返してあげましょう…
(魔族の掌が光ると、美優の体に失った力がなだれ込んでくる)
(奥義を使う前よりも大きな力が美優の体を流れていく…だが、その力は美優の意志に従うことがなかった)
さて…貴女の一族は弱い反面、優秀な魔族を産む母胎には最適です
男は殺し…女は我々の仔を産む孕み腹として保護されていますよ
だが、貴女は特別だ…今まで戦った中でも指折り…それに最後の一人…
私専用の雌奴隷にしてあげましょう…
(美優の体を駆け回る力は、美優の体の自由すら奪う)
(体中を光が駆け巡るような感覚は、同時に今まで経験したことがないような快感を体内に弾けさせていた)
(戦おうにも襲い来る快感は体を蕩かし、力を奪っていく)
(雌奴隷というおぞましい言葉が逃れられない現実として迫っていた)