成程……確かにこれは…………。
美味しそうですね。では頂きましょうか…
(一見すればなんの変哲もないケーキセットだ。店主の方も見やるがこれと言った妖しいそぶりは見えない)
(強いて言えば時折こちらを観察しているような……?)
(なにせこんな格好だ。怪しまれても仕方ないと思い返し、そしてケーキを一口)
んんんっ…これは……成程、美味です…どうやって作ってるんだろう…
少しレシピが知りたいかも…じゃない。何を言ってるの私は…
(あまりのおいしさに一瞬我を忘れるがしかし油断なく警戒はして)
(けれども何も起きないままに、結果食事は終わり改めて静かな雰囲気に戻る)
(これ以上居ても仕方ない…かな?店長さんはシロ………?ともあれ今日の所は…)
(そう思い、立ち上がろうとした時だ。途端にカクンと足腰が立たなくなった。それは一瞬ではあるが、しかしティアは異変を覚えた)
…っ………魔力の巡りが…悪い……?身体が、重い…これ、は……
(ここでようやく自分が一服盛られたのだと気付き、コートを脱ぎ捨て店主に向き直る)
貴方は……やはり貴方が、ここ最近の事件の首謀者であり、魔族…ですね?
(未だ燻る気配の店主。しかし此方は最早確信に似た感情さえ持っている。言い逃れ等させる気はなく、逃がす気はないといった感じで)
【了解しました】