>>132
(彼女の名前は鷺宮美穂といい、1週間ほど前まで都会で働いていたと話す)
ふーん、そうなんだ……まぁ込み入ったことは聞かないよ
そういう事は忘れるに限るからね
(自虐的に笑う彼女を見て和はそう答える)

(こちらに目線を合わせるように美穂は自己紹介を終えて軽く談笑をする)
大変だけどさ、私の趣味とか道楽でやってるようなとこもあるしね
何事も良い経験につながるって思ってるとそうでもなくなるよ
(「大変」と言われると、和はそう答えて肩にかけたバッグに目をやる)
素敵って言われると少し誇らしくなるね
やっぱり人のために何かをするっていうのも良いことだからさ
(照れくさそうにこめかみを掻きながら和は笑いそう話す)

商品?
そうだね……じゃあ例えばだけど…………
(商品について尋ねられるとバッグを足元に下ろし、中を漁り始める)
大丈夫大丈夫、お金が足りなかったら別の方法で払ってもらってもいいし、私もそこまで高い値段をつけるつもりもないからさ
(そう冗談交じりに話し、バッグの中から取り出した商品はいくつかあった)
これは確か悪夢除けのお守りだったかな?
(一つ目は木製で大小二つの木製の円盤に羽飾りと煌びやかな玉石を飾り付けたお守りの様なモノ、ドリームキャッチャーと呼ばれるものの一種に分類されるもののようだ)
次がえっと……これはお香だね、
(二つ目に取り出したものは小袋で、内部に灸のようなものが5,6個入っているようでほのかに花のように甘い香りがするものであった)
それとこれは茶葉、普通のお茶みたいな感じで入れてくれれば飲めるよ
(そう言って取り出したのは和柄の装飾の施された小箱で、内部には和紙で包まれた茶葉が入っていた)
後はそうだね……これとかかな?
(念入りに探すようにして取り出したのは漆塗りの黒い20p程度の大きさの瓢箪だった)
中には漢方の赤い丸薬が入ってたよ
私も数錠試しに飲んでみたけど体が温まったり身体が心なしか軽くなったりするような感じだったね
別にその手の怪しい薬とかじゃないからそこは安心してね

一先ずはこれぐらいかな、ちょっと個性的なモノを選んでみたけどどうかな
どれでも安くしておくから好きに選んでね
他にもいろいろ取り揃えてるものもあるから気になるものとか探してるものがあったら言ってくれて大丈夫だよ