「なるほど……なるほど……」
彼女の口調は“役割”や“期待”に過度に重きを置いていた。
自分への義務はあっても権利や欲求に対して感情を持っていないような……
姉を“姉様”と呼ぶことといい、かなり黒い。
だが、黒いからと言って暴き立てる権利が自分にあるのだろうか。
ただ、君のその笑顔が見たいとしても、だ。
「ああうん、参考になるよ。
まだ調べたりないけど、ちょっと一息入れたいな……」
んーっ、と伸びを入れる。何しろ埃っぽいので外の空気が吸いたい。
と、開きっぱなしのページを思い出した。まあ、今は良いか。
【ttp://ja.scp-wiki.net/scp-014-jp-ex】
【ちょっとコレを思い出しまして】
【休憩明けに刺青の図案について聞くとか、その辺で?】
【もしくは神主さんの話とか】