そうなんだ。ここ数日見ててそうかなとは思ってたんだけど。
ゆっくりで良いんじゃない。
転校ってしたことないから分からないけど、きっと新しい環境って緊張するんだろうから。
慣れるのが早い人もいれば、そうじゃない人もいて、たまたま茅場さんがそうじゃないタイプってだけだしね。
(紗枝のバックグランドを何も知らない彩文は、ただ内気で環境適応に時間の掛かるタイプと割り切っていて)
(特に気にする風でも、紗枝の反応があまり多くないことも全く気にしていなくて)
うん、今日はなにも用事がないからね。
(紗枝の窺うような反応に笑みを浮かべて、委員会もクラブ活動もないことを告げて)
放課後、皆が少し居なくなったらにしようか。
こちらこそよろしくね茅場さん。
(ゆっくりと見て回れた方が良いし、掃除当番だけはあるので、その後の方が良いといって大体の時間と告げて)
素敵かな? たまに煩わしく感じる時もあるけどね。
(互いの関係が濃すぎるのもたまには煩わしいことがあって苦笑しつつ、言葉の端から紗枝が比較的孤独が多かったのを察して)
(もしかしたら親の仕事の関係で転校が多かったのかもと思っていた)
じゃあ、また放課後にね。
(「彩くん、早く」とせっつかれて、軽く手を挙げた彩文は急いで自分の席へと戻り勉強を教え始めるが)
(教えて貰う女子は紗枝と視線が合うと睨みつけて、ベーッと舌を出して)
(彩くんはあんたなんかに渡さないという表情を見せて、彩文が気づいていないだけで好意を寄せた瞳を向けていた)
(席に戻る間にも、他の女子が「彩君、次はいつ載るの」と声を掛けたりして)
(彩文は素っ気なく「わからないよ」と答えて通り過ぎる)
お待たせ茅場さん。待った?
(掃除当番だった場所で掃除以外に荷物の片づけを頼まれ、約束の時間より少し遅れて、軽く息を切らせながら紗枝の前に現れて)
じゃあ、行こうか。
ねえ、紗枝ちゃんって呼んでも良い?
(歩き出して、まだ授業では使ってないであろう理科室や調理室などざっと案内しながら)
(急に立ち止まり、少し首を傾げ見上げるようにして笑みを浮かべて、名前で呼んで良いか尋ねる)
じゃ、次図書館へ行こうか。紗枝ちゃん、本好きみたいだしね。
(すっと自然に紗枝の手を取ると、笑顔で図書館へと向かっていく)
【最後名前で呼ぶことをOKな前提で書きましたが、当然断ってもOKです】
【では、この後は休日中に戦闘パートにしましょう】
【別れ際か案内の最中かは少し考えさせてください。雑魚戦闘員の動きはお任せします】