そんなことはないと思う……皆誰しも個性とかはあるから…………
彩くんも好きなことを知るために……読んでるんだね……
(科学について目を輝かせて語る彩文にさえもその姿を妖魔であるということを抜きにして、一人の同級生としてほほえましく見ていた)
や……やだ…………誰か……
(恐怖に震え後ずさりながら助けを求める一人の少女という役割に徹し、妖魔にも自分に対しても躊躇することなく襲うようにと指示を出していた)
―キャキャッ!!
(妖魔の攻撃を躱した彩文はそのまま妖魔を引き付けて紗枝の死角になる箇所で変身を行う)
……彩……くん……?
(一瞬彩文の声が聞こえたかと思ったがその直後蒼い光とともに彼の声が聞こえた方向からキューティー・サファイアが現れる)
……うん、私は…………
(下級妖魔を跳ね飛ばし、妖魔と紗枝の間に遮る様に立つサファイアに対し妖魔は明らかに威嚇の声を上げる)
(口調や姿かたちなど彩文とはまるで違うその姿を間近で見ながら紗枝は戦闘の邪魔にならないように壁際へと後ずさる)
―キーッ!!
(妖魔は甲高い鳴き声を上げるとサファイアに対して紫色の光弾を放つ)
(矢のように細い光弾はサファイアの秘所や乳房を狙った挙動をしているが、彼女の身体能力をもってすれば回避することも可能だろう)
(もう一方の跳ね飛ばされた妖魔もサファイアの方に全速力で飛び掛かり、彼女に対して足払いをしようと試みる)
(妖魔たちはサファイアに集中し始めているようで紗枝の方を狙っている様子は見られない)
【時代背景等承知しました、サリヴァーンの設定などにも組み込んでいけるよう努めますね】