>>595
え……あ…………うん……
(サファイアの凛とした希薄に呆気にとられながらも頷き紗枝は物陰へと隠れる)
(高く澄んだ声と堂々と澄ました気迫はさすが戦士といった出で立ちで妖魔に対峙してした)
―キキッ!!
(緩慢で召喚主に比べれば大した魔力も込められていない光弾はサファイアも余裕で回避行動をとり、それに憤慨するかのような鳴き声を妖魔は上げる)
(そして、光弾を放った妖魔へ間合いを詰めると目にもとまらぬ速さの打撃を打ち込んで蹴り飛ばしていた)
―キキャアッ!!
(甲高い声とともに妖魔は吹き飛ばされ、広報から飛びかかる妖魔も顎を狙い蹴り飛ばすとあっけなく後方へと転がる)
(紗枝は一度サファイアの方を見たあとに妖魔のいない物陰へと走り去り、逃げ出していた)

―まぁ……これくらいでいいかしらね、あとは少し試すくらいにして彼らに任せておけばいいわね
(サファイアから距離を取り、物陰に隠れた紗枝はサリヴァーンとしての赤い瞳を開き妖魔の一匹の視点を介して彼女の様子を見る)
―キ……ガガ……ガァッ!!
(吹き飛ばされた妖魔のうち足払いをしようとしていた一匹がびくりと身体をうごめかせると先ほどとは違った奇怪な動きで起き上がるとサファイアの眼前まで飛びかかりその体を破裂させる)
(破裂した体からは体液が飛び散り彼女の身体に黒い液体が飛び散る)
(液体はすぐに蒸発するも彼女の付着した箇所に媚薬のような熱く滾る感覚を覚えさせていた)
(残り一匹の妖魔もサファイアの殴打の影響で再起不能の状態になっているようだった)

【前回説明をしていただいたブリーチの様な世界観とともに大まかな情景等把握できました、ありがとうございます】