技にキレもないし今のあの子に対しては相当な毒だったみたいね
(召喚した妖魔は動きも散漫で隙も多い個体ではあったが、現状サファイアの身を蝕む媚薬の毒とは非常に相性が良く彼女も戦闘に苦戦しているようだった)
(限界の際に放った技は集中する時間が長く、その割に矢のスピードや本数などに劣化が見えており明らかにサファイアの不調を表していた)
(助けられたクラスメイトのはだけた胸元にはサリヴァーンの刻印が怪しく光っていたものの、男子としての理性が働きその周辺を見ることはできずにいたようだ)
……?
(サリヴァーンがその場から立ち去った後、サファイアに刻んだ刻印から新たな反応があったことが伝わり、彼女が絶頂に至ったことがそれを通じてわかる)
そう、初めての感覚だったのね
……あの子たちに仕込んだ効果も楽しみだし私も様子見させてもらおうかしら
(彼女たちの深層意識に組み込んだ催眠と彼の身体に訪れていた変異の良く先を案じ、笑みを浮かべてサリヴァーンは紗枝の姿へと戻る)
(サファイアの身体に付着していた媚薬の効果は翌朝には引いたものの、彼女の身体は女性としての快感を覚えている)
……
(翌日、紗枝の姿に戻った彼女は何食わぬ顔で教室の片隅で先日彩文と一緒に図書館に向かった際に借りた本を読んでいた)
(クラスメイトに施した催眠や彼女たちの淡い恋心など全てを知っているうえで紗枝は彼女たちの様子を時折確認しながら手元の本に目を落とす)
【それでは本日もよろしくお願いします】