(「はい、わかりました」)
(頭の中で響く声に梨奈は打つとな瞳にまた変わり、小さく頷いて声を出さずに口だけを動かす)
あの、梨奈ちゃん、このことは二人だけの内緒にしてね。
(承諾したもののやはり恥ずかしくて、梨奈に念を押しつつ自分のブレザーに手を掛けようとして)
「もちろん、二人だけの内緒だよ。
私たち彼氏彼女なんだから、彩ちゃんの嫌がることはしないよ。
女の子の服の着方、彩ちゃん分からないでしょう? 今日は私が着させてあげる」
(誰にも言わないのを付き合いだしたのだから当然二人の秘密と約束しつつ、彩文に近づいてブレザーに手を掛けて)
あっ、それくらい僕だって…………あっ、はぁ、ハフっ…………お願い。
(最初は身体を捻るようにして梨奈から逃げようとするが、倉庫の中に媚薬を含んだ風が緩やかに動き二人を包めば)
(昨日の今日で今までは効果が薄まってはいたが、媚薬を浴び快楽を植えつけられた身体は)
(その持ち主よりも根源的に快楽を思い出して、彩文の思考を鈍らせ受け入れる方へ導いていってしまう)
「どうせ女の子の服着るなら、下着も合わせた方が似合うよ。
これ新品だから綺麗だよ」
(ブレザーとYシャツを脱がした梨奈がバックを弄り持ち出したのは、少女らしいボーダー柄のコットンショーツとスポーツブラで)
えっ……でも……どうしよう……。
「絶対、その方が似合うし、きっと可愛いよ、彩ちゃん」
うん……じゃあお願い。
(躊躇する彩文に後ろから優しく抱いた梨奈は耳元で暗示をかけるみたいに優しく言えば)
(思考が鈍り、元々友人には優しく押しに流されやすい性格もある彩文は、唯々諾々と受け入れてしまう)
(「可愛い……似合う……女の子の服……似合う……可愛い」)
(完全に麻痺した彩文の感覚は、「彩くん」から「彩ちゃん」へ呼び名が変わったのにも気づかず)
(媚薬の催眠効果で頭の中は女子の服を着ることしか考えられなくなってしまっていた)
「脚通して……、リボンを巻いて……やっぱり可愛い、彩ちゃんすごく可愛いよ」
(梨奈に導かれるまま上半身裸になりスポーツブラを付け、ブラウスを身に着け、ズボンとボクサーパンツを脱がされて)
(ショーツとスカートを穿かされて、丸襟にリボンを通し女子用の線の細いブレザーを着せられた彩文は本当に男性か女性か分からないくらいで)
「ねぇ、舞台に行こう。こんな暗い所じゃ、可愛い彩ちゃんの写真撮れないよ」
あっ……でも……うん。
(手を引かれた彩文は最初躊躇するが、倒錯的な妖しい昂りにも導かれて講堂の壇上へと手を引かれて現れる)
…………あっ、あっ…………さ、紗枝……ちゃん。
(壇上に現れうっとりと恍惚の表情を浮かべていた彩文は、紗枝の姿を見つけその場に固まるが)
「大丈夫だよ。きっと紗枝ちゃんだってお願いすれば黙っていてくれるよ。
それより彩ちゃん、自分の服装に欲情してるの? 乳首とアソコ硬くなっているよ」
(後ろから優しく抱いた梨奈が囁き、手を後ろから回し彩文の胸と股間に振れれば)
(まだ小さな乳首はし凝り、股間の年相応よりは変身の影響で小さくなったペニスはそれでも硬く性的興奮を得ていることを示していた)
【お待たせしました。また夕方までよろしくお願いします】