>>630
あら、覚えてくれてたの……あの時はどうも、おかげで有益な時間を過ごせたわ
(外見こそ梨奈が知る紗枝そのものだが、口調や顔つきなどは全くの別人でそれこそ先日襲われた時に見た人物そのものだった)
(正気へ戻った梨奈に妖魔への勧誘を行うものの、毅然とした態度で拒否される)
ふふ……そう、しっかりとした意志を持っているのね
(手先に着いた彩文の精液と愛液を全て舐め終え、梨奈からの返答を受けると紗枝は妖艶に笑う)
まぁ、それはそれとして……ね
(彼女から抑揚のない声で今日起きた出来事や自身と彩文の秘密について口外しないようプロテクトが掛けられたことを復唱する)
それでいいのよ、それじゃあ彩ちゃんをよろしくね
(二人の意識が断絶したことを確認すると彩文を元の制服に着替えさせて梨奈と隣り合うように倉庫で寝かせ、講堂にある痕跡を魔力で跡形もなく消し去る)
(そして紫色の花弁に包まれて紗枝の姿は掻き消えていった)

(しかし、彼女たち淫魔の本領は夢の中にも及んでいた)
(無意識の領域下で刷り込まれた講堂での記憶は夢という形で彼女の表層意識に現れ、自身もまた彩文を襲っていた淫魔の追体験をさせるほどにまで進行していた)
……数百年経ってもやっぱり人の心って変わらないのね
(彼女の身体に刻み込んだ淫紋と深層意識に封じ込められた記憶による夢への侵攻、それらはサリヴァーン達淫魔の中でも古来からサキュバスの行っていた魔術であった)
(彩文は自身が女の子の制服を着せられて何度も絶頂と射精の快感を覚えされる夢を、梨奈はそんな彩文を絶頂させている淫魔とやがてそれが自分になっていく夢を見させられていた)

(そうした夢の侵攻を続けた4日目の放課後に事件は発生した)
……
梨奈……ちゃん、どうしたの……?
(学校の教室で梨奈に声を掛けられた彼女は白々しく『紗枝』として梨奈に接するが、彼女はここ数日の夢によって導かれるままに彼女の正体に声をかける)
…………そっか、決めたんだ?
(ぼんやりとしたいつもの表情に変わりはないがどこか嬉しそうな様子で梨奈の手を取る)
それじゃあ……今日の夜…………公園に来てくれたら……連れてってあげる
……支度とか…………色々あるだろうし、私も準備するから
(ふらりと立ち上がると梨奈の身体を軽く抱き寄せるようにして耳打ちする)
……公園には私服で来て手荷物は最低限に、なるべく道中は人に見られないように気を付けてくること、特に彩ちゃんには見られないようにね
私は公園で待ってるから……私の名前、『サリヴァーン』って呼んでくれれば迎えに行くね
(一言一言を彼女の記憶に刻み込むように話し、紗枝は梨奈を一人の妖魔に仕立て上げるための手筈を整える)
……じゃあ、待ってるから…………また今夜……よろしくね
(耳打ちを終えると身支度を整えて紗枝はその場を後にする)

(そしてその晩、公園には紫色に光る蝶が舞う異様で幻想的な雰囲気が漂い、梨奈がサリヴァーンの名を呼べば虚空から花弁とともに彼女が現れる)
(更に彩文ことサファイアと対峙する良い機会だと捉え、自身の強大な魔力を隠そうともせずにいた)

>>631
【承知しました、一応10時より前にも不定期に確認はしておりますのでお返事等ありましたら逐次返信させていただきます】
【こちらはおおむね23時ごろまでの予定となりますが多少前後する可能性も視野に入れていただけると幸いです】
【よろしくお願いします】