>>632
サファイア・トゥインクル・スプラッシュ!!
(女の子の洋服でイカされた翌日の夕方、キューティー・サファイアの姿は何匹かの妖魔と対峙して公園にあった)
(サファイアの姿で初めて女性としての絶頂を味わわされた記憶は消えなくても、少し力を増した魔力を駆使して)
(サリヴァーンとは関係ない下級妖魔を圧倒的な力で葬って行く)
……ンゥ!!
(しかし、大技を放ち終え地上に着地した瞬間、快楽を覚えた身体は乳腺が育ち始めた乳首とコスチュームが擦れれば甘く淡い疼きが生まれて)
(頬を上気させて微かに身体を震わせて、少しだけ蹲った後何事もなかったかのように立ち上がり)
(変身を解くと彩文の姿になっても頬を上気したまま、急いで家へと戻って行った)

(数日の間、彩文と梨奈が付き始めた話と何かと一緒に仲良く楽しそうにしている姿がクラスメイトの目にも入って)
「彩ちゃん、好き」
僕も好きだよ、梨奈ちゃん。
(昼休みは二人で他の生徒がめったに来ない所で過ごして、唇を重ねて誘われたとは云え幸せな恋人生活を何日か謳歌していた)

(しかし、夜の二人の生活は淫夢に刻々と蝕まれつつあった)
(いくら上級淫魔と言えども、梨奈に彩文を慕いつつも、女の子の自分より可愛いと思う嫉妬と)
(女装させて、女の子のように喘がせたいという昏い思いが心の片隅になければ)
(また、スポーツで身体を鍛えつつも男性らしさを増さない自身の身体に失望し)
(叔父さんの仕事のためと言い聞かせ男の娘として女装するだけなく、本物の女の子だったら幸せに暮らせたのかもとの思いがなければ)
(淫紋を刻み深層意識に種を植えつけてもこれほど容易く、余計な魔力を使わずに堕とせなかったかもしれなかった)

(「彩くんのことは好き。でも、あの時の女装した彩ちゃんを滅茶苦茶にしたのも凄く楽しかった。
 もう一度、彩ちゃんを女の子扱いして喘がせたい」)
(淫夢の中で秘められた願望は大きく膨らみ、抑えがたくなってとうとう梨奈は紗枝の元へと向かったのだった)
「うん、もう一度彩くんじゃなくて、彩ちゃんの乱れる姿が見たいの。
 今夜、公園で分かった。彩ちゃんには絶対見られないようにするね」
(放課後、決意を紗枝に語り、指示を復唱して別れる最後に紗枝に見せた笑みは)
(淫夢で堕とされたとはいえ、邪気を含んだ笑みだった)
「公園とは言われたけど、この辺で良いのかな」
(夜の公園、神秘的な紫の蝶に導かれ、最低限の手荷物を持った梨奈は蝶の舞う中心で大きく息を吸うと)
「サリヴァーン、私は来たわ!!」
(虚空に向かって綺麗な声で名前を呼べば、すぐに花弁の中から淫魔の姿が現れる)
「約束通り、彩ちゃんにも誰にも会わずに来たわ。お願い、私を仲間にして……」


(「どうしよう……。これを身に着けて乳首弄ったら……少しはあの時みたいな感じ得られるのかな?」)
(梨奈が公園へ急いでいる頃、彩文もまたスポーツブラとショーツを前に逡巡していた)
(いくら変身ヒロインとして他の人間より強い心を持ってはいても、他のキューティー・エンジェルスと違い男の子であり)
(女性への変身願望を心の奥底で意識しないようにしつつに燻らせていた彩文は、何度も淫夢で見せられた絶頂の快楽を忘れられずいた)
(あの日、身に着けたまま帰ったショーツとスポーツブラが、もしかしたらあの快感を再度得るスイッチになったらとの思いを強くしていて)
えっ、妖魔の気配……なんて強い。でも、行かないと。
メタモルフォーゼ、キューティー・サファイア!!
(家を抜け出し、少し家から離れた人の来ない物陰で彩文はキューティー・サファイアへ変身して公園へと向かった)

貴方、覚悟なさい。キュティー・サファイアが来た以上、貴方の好きにはさせないわ。
(高い木のてっぺんに立ったサファイアは、地面に立つサリヴァーンを見つけて)
(いつものように凛とした声で、気丈に宣言をしたのだった)

【お待たせしました。本日もよろしくお願いします】
【レスを置いて買い物に行ってきます】