(サファイアとサリヴァーンが戦闘を繰り広げている最中、認識を歪められて半ば結界のように守られた領域で自慰を始める梨奈はその身に経験したこともない強い快感に浸っていた)
(服から零れ落ちる紫色の塵は次第にその全体から零れ落ち始め、梨奈の着ていた私服が徐々に彼女のための淫魔の装束へと変化していっていた)
その辺の雑魚と比べられるのは心外だけど、貴女からそういう言葉を聞けるのは嬉しいわ
(自身の向上した能力に身を任せて苛烈な攻撃を加えるサファイアには、火力や優美さなどそういったものに裂ける余裕もなくひたすらに眼前の妖魔へと殴打を試みていた)
(髪や顔つき、服装などは紗枝とくらべればほぼ真逆の印象を受けるがどこかサファイアが見ていた紗枝の面影に重ねるものを感じさせていた)
苛烈に挑むのならもっと激しく、強く挑みなさい!
(まるで指導をするかのようにそう叱責をして電流を放つと彼女は距離を取り大技の構えをとる)
(今まで見ていた傾向の中では短い集中時間の後に放たれた大技はほとんどが彼女にあたることなく飛んでいき、かろうじて近くを掠る光球があっても彼女の手によって弾かれてしまう)
……卑怯?
妖魔相手にそんなことを言うなんてね、一人の相手として礼節を持ってくれたのは嬉しいけど……私は淫魔なの
(右手をサファイアの方へ振りかざすと彼女の手元から桜色の稲光が走り乳首や陰核を中心とした乳房や秘所、太腿や臀部などに電流のほとばしる感覚と快楽を同時に与える)
豊富な魔力をもっていて遠距離魔術の一つも使わないと思ったら大間違いよ?
(周囲に舞う蝶に性感帯を炙られていたその各所に激しい快感が迸っていた)
(サリヴァーンの左腕にも既に同様の電流が帯電しておりサファイアが距離を詰めなければ再び稲光が彼女に向かって走っていくだろう)