どちらも私たちから見れば最低には違いないけれど?
心を奪われ、熱意や気力を糧にされた人はどうなるの?
(サファイアたちエンジェルスから見れば、どちらも等しく滅ぼすべき相手でしかなく)
(淫魔に心を奪われ、熱意や気力を糧とされた人の末路がどうなるのか、少し興味をそそられていた)
ええ。貴方が私の目の前から消滅するまでね。
(キッと睨みつけた瞳はサリヴァーンの弱点を窺うように、小さな動きさえ見逃さないように注意を払って)
面白いなんて……馬鹿にしないで!
(威嚇射撃として放たれた電流を巧みに躱し、間合いを詰め飛び込みはしたものの)(心臓に近い部分に打ち込もうとした鏃は左手で受け止められ、全部を放つが左腕が歪に膨れ上がり一部が千切れただけで致命傷にはならず)
ヒャゥゥゥン!!!!
(キューティー・エンジェルスの中では胸は一番小さかったが、コスチュームで締め付けられ出来た谷間に触れられ)
(激しい電気を注ぎ込まれると、昂った性感帯が一瞬で限界に達して、高く辺りに響く悲鳴に似た嬌声を発して軽い絶頂を迎えてしまう)
ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……。
(強い意志を秘めた瞳に、淫欲の影が微かに浮かび始めているものの、サファイアの闘志は衰えておらず)
(両手に強い魔力を込めサリヴァーンの身体を押すように叩きつけ、右腕で掴まれた身体を無理矢理引きはがす)
(また数歩離れた所へ着地するが、媚薬の空気を吸い続け性感帯を刺激された身体は強く火照り始めていて)
(「これ以上長引けば、私に不利。いつまで堪えられるか自分でも分からない」)
(内股に立った脚は良く見れば微かに震え、その震えからすら快感が微かに湧き上がっている状態で)
(フゥーッと一つ深呼吸すると気を集め集中して、今まで魔力が足りず一度も打てた事のない技を繰り出そうとする)
サファイア・ウルティマ・エクレール!!!
(真っ直ぐにサリヴァーンへ向けられた両掌に白い周りに稲妻を伴った光球が現れ)
(今までにないスピードと威力で向かって行ってサリヴァーンを包み込んで)
…………私の勝ちね。
(まだサリヴァーンが消えたかも確認をしないまま、勝利を呟き体力が消耗しペタリと女の子座りでへたり込むと)