ん…………はぁ…………彩くん……お疲れ様……
(彩文が絶頂に至るのを見届けると紗枝は口元を拭い、彩文を優しく抱きしめる)
(彼の目から零れ落ちる涙を掬い取り、頭をなでると紗枝はたくし上げていた彩文の体操服を元に戻す)
また…………我慢できなくなったり……こういうふうになったりしたら……言ってね……
……私なら……彩くんのこと……助けてあげられるから…………
(彩文にハンカチを手渡すと紗枝は静かに立ち上がり周囲の音を伺う)
誰も……こっちに気が付いていないみたい…………よかった……
彩くんが落ち着くまで……一緒にいてあげるから…………落ち着いたら授業に戻ろ?
……何かあったら、私から…………先生に話しておくから……
(静かな女子トイレの個室で彩文の昂る吐息だけが時折聞こえ、紗枝は静かに彼の側で彼が落ち着くのを待つ)
あ……そうだ…………彩くん…………こんな時に言うのも……どうかなって…………思うけど……また休みの日…………一緒にお出かけ……したいな……
(彼の心を落ち着けるための意味合いも含めて紗枝は彩文に提案する)
…………今度は前に言ってた洋服の店…………行ってみない?
彩くんの……予定の合う日に…………ね
(その言葉の真意には昨日と今日で快楽に狂いより可愛らしい容姿となっていく彩文に対する彼を更に女の子のように仕立て上げたいという欲求が渦巻いていた)