(あなたが目敏く見つけた紋様はまさしく淫紋)
(奴隷を侍らせることを少しでも夢見ていたならば、それが誰にも手を付けられていない無契約の物だと瞬時にわかるだろう)
あ、え……? そと……でらえた……?
(突然降り注がれる光に宝箱が開かれた事に気が付き、裸体を上半身だけ起こして辺りをキョロキョロと見渡す)
(もう宝箱の中にはガスも、身体を這い回る何かも無くなっていたがその余波は深刻で)
(呂律の回らない様子を見せては自身が全裸だという事も気が付かないまま、少し時間をあけてあなたの存在を認識する)
おにーさん、おめでとーございまーす! ボクは……えっと、何だっけ……? とにかく、この宝箱のお宝だよー!
(宝箱から這い出ると真っ直ぐに息を荒くしてこっちを見てくるあなたの元へと身体を寄せて)
(それが淫紋の作用など露知らず、自分をあなたに捧げたい欲求に従ってあなたの足にしがみつく)
えへへー……、この臭いなんですかー? ボク、初めて嗅ぐけど……好きかもぉ……!
(ふりふりと尻尾を振りながら、頭をあなたの股間に埋めるとすんすんと鼻を鳴らす)
(その顔は心底幸せそうに歪んでいて、完璧に雌犬に成り下がっていて)
(つーっと細い太ももに滴を垂らしては、顔を上げ期待の眼差しを向けて)
【よろしくおねがいしまーっす!】