>>207

(なんで……)

じめじめとした空間の中で寝かしつけられ続けて、どれぐらいの時間が経ったか
ミナトの身体からしびれ薬の効果はとうに抜けている。
身体はじんわりと熱がこみ上げ、じわじわと身体に汗をかかせてチュニックにその汗を貼り付かせる

(なんで……動けないの……)

抵抗しようと思えば、出来たはずなのに指一本動かせずにいるミナト。

「ひっ……、っ、ぅ……」

自らのショートソードを敵であるゴブリンに奪われ、愛する異性にも見せた事の無い恥ずかしい姿を露わにされていく。
じっくりと品定めするように眺めながら、時折自身のコンプレックスを指摘するかのように
乳輪を刺激されたとしてもキュッと目を瞑って恥ずかしさに耐える事しかできない。

(いや……っ、いやっ……、わたし……もう、このゴブリンに犯されることを受け入れちゃってる……!
やるなら……もういっそ、早くやっちゃってよ……!)

しかし、その思いはゴブリンには届かない。

「いやっ……! そこは、舐めるとこなんかじゃ……! ひぃっ!?」

漏らしたという事実を否定する前に、股へと潜り込むゴブリンを見ては驚きで目を見開くと、
間も無く訪れるねっとりとした生暖かい蛞蝓の様な舌の感触。

(いやだっ、いやだっ、いやだっ、気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い!
どうしておまんこなんかに……っ、そこはおしっこするとこ……っ、い、や…、ちがう……! な、なに……?)

初めて触れられる膣口への刺激に戸惑うも、それもすぐに終わる。
舌が膣口を通り、中へと探りを入れられると感情は決壊し、心の底からの嫌悪感が押し寄せてくる。
ぼろぼろと涙が自然と零れてしまいながら、ゴブリンの品定めが終わるまで待つしか出来ない。
そんな自身の情けなさに、涙の量は増えていった。

ぬぷりと舌を抜かれると、ゴブリンが自身のペニスを見せつけてくる。

「はらみ……ごろ……?」

(孕む……、はら、……え?)

何を言われているのか分からず立ち尽くすミナトをゴブリンは待ってくれやしない。
目の前で着々と進められる交尾の準備、股は開かされゴブリンの唾液を潤滑油に開かされたおマンコに宛がわれるのは、おマンコとは対照的な雌を孕ませるための凶器。

(――――ぶちっ、て……いった)

処女膜は呆気なく千切れてなくなり、難なく子宮口へのファーストキスも終えられてしまう。
その後の余韻も何もなく、何事もなかったかのように続けられるピストンに痛いと悲鳴を上げる間もなく。

「ぇっ……、ぅっ…、あっ、…ぐぇ……」

蛙を潰したようなうめき声だけが残り、暴力としか言いようのないゴブリンの交尾に耐えるしかなかった。
しかしそれも、すぐに状況が変わっていく。

(いたかったはずなのに……、お腹が…ぽわぽわする……)

一度突かれれば一度に数か所の弱点が突かれ、引き抜かれればまた数か所の弱点が巻き込まれてしまう。
その度に膣肉はひくりと痙攣を起こし、血ではないとろりとした粘液がそのピストンの助けをしては、
熱にうなされ興奮しきった顔をゴブリンの前で見せている事など知らず、ゴブリンとの交尾に没頭してしまう。