「んぐっ…むぐぅぅぅっ」
生半可な男の肉茎よりも太くたくましい舌を口内にねじ込まれる。
あっという間に口腔を牛人の舌が蹂躙し、唾液を直に喉へと流し込まれる。
(嫌だっ…なんで、こんな獣に犯されなきゃっ…ロイドっ、ろいどッ)
ロケットを握りながら生き別れの夫の名前を心の中で連呼する。
じゅんっ
その願いとは裏腹に体内に、そしてあふれ出て、喉を、乳房を滴る唾液によって、身体はじわじわと発情し始めていた。
それを助けるように子宮の奥から多幸感がこみあげてくる。
(なんで…こんな獣に汚されているのにっ…おなかが温かく感じるなんて)

むにっ、むにぃ
強靭な牛人の指先が乳房をもてあそぶ、その指先を押し返す弾力が雄の本能を刺激する。
同時に、ヴェスパ自身は気がつかぬまま、目の前の牛人を刺激する淫臭が身体から立ち上っていた。
「んっ、やめないっ…んぅっ、ぁん…かっ…君のっ、ようなっ、けっ、だものっ…と、魔族ではっ…子供も作れないっのにっ」
まさか、より強い子種であれば自らの身体が受け入れるとも知らずに、先入観から目の前の牛人を拒もうとしていた。

【そうだね、この部屋では主導権は完全にそちらに握ってもらって、下着もはぎ取ってもらって犯してもらえたらうれしいかな】