>>324
【書き出しを置かせていただきます】
【オークロードの知能や性格はお好みに合わせて変えますので聞かせてください】

(莫大な財宝や古代の遺産が眠ると噂される古代の迷宮は、数多の冒険者を呼び寄せ、またその帰還を許さなかった)
(複雑な迷宮の構造に加え、仕掛けられた罠、そして番人あるいは住み着いた魔物たちは彷徨う冒険者たちを葬ってきた)
(迷宮の中で増える魔物…繁殖の方法は…)

(この日も新たな冒険者たちが徒党を組んで迷宮を探索していた)
(人間たちだけでは簡単に迷う迷宮も、美しき魔族の賢者の深い知識に導かれていく)
(一向を導く彼女は、幾度も醜いオークの群れに襲われるが、彼女を守る男たちによりオークの群れは数を減らしていた)
(男たちの中には美しき賢者を甘い言葉で口説くもの、逞しさで誘う者もいたが、彼女は物憂げにそれを拒んでいた)

(いよいよ財宝が眠る部屋の1つに辿り着いた一向は歓喜に踊り、彼女に感謝した)
(歓喜は唐突に絶望に変わった…財宝の部屋はオークの群れの長の棲家だった)
(群れを減らされ、棲家を荒らされたオークの長は一向で1番の手練れをいとも容易く肉塊に変えた)
(群れのオークよりもよく肥えた巨大は恐ろしい力と、人間の言葉すら解する知性が合わさり、人間に勝ち目などない)
(オークの王…オークロードを前にした一向は団結し)

情け無い男たちだ…お前を置いて逃げていったぞ
お前は生贄ということか…ならばありがたくいただくとしよう
(戦う力がない美しき賢者を1人残して逃げ去った)
(オークロードの大きな手が逃げる生贄の首を掴むと、容易くその細身を持ち上げ、値踏みするように睨め付けると、低く潰れて広がった豚鼻を擦り付けて雌の薫りを楽しんだ)
(棲家の奥にある寝床に戻るオークロードは捕らえた生贄をどうするのか…残ったオークの群れは下卑た笑みを浮かべて見送った)