>>338
ムッとするような獣臭。
投げ出された寝台の臭いに顔をしかめているとオークたちの長が近寄ってくる。
体を覆うローブをつかむ。
そのまま力づくで引き裂こうとする。
(大丈夫、防護の守りは刃物も通さない…!?)
びりぃっ
なめし皮どころか丈夫さでは鋲打ちされた鎖鎧並みの強度を持つローブが簡単に引き裂かれる。
むろん、自分が魔力をこめたものだけにわかっている、壊れるときには魔力がはぜるのが。
それがただの布同然に破られてしまう。
(まさか…魔力が散らされている)
ソナーの能力を持つ指輪を発動させてみようが指輪からは何も帰ってこない
(とりあえず、どうにかここから逃げないと…思った以上に流暢な共通語だ。交渉の余地があるはず)
自分の角を見て魔族の格を述べるのは魔族についての知識がある物だ。

「ああ、人探しのお忍びの旅でね。どうしても、配下の魔族を連れ歩くことはできなかったんだよ。」
そう言いながら鼻面を押し付ける豚人の臭さに眉根を顰める。

「んっ、どうだろう。眷属になれば、今以上に強い力をもつこともでるっ、ぁんっ…だから、礼儀をもって開放してくれればっ…ゃっ、やめないかっ」
何人かただの亜人や魔獣を眷属として魔人化したことはある。
それを望んで仕官してきた者たちも覚えていた。
自分の身体を無遠慮にまさぐる腕を必死で抑えようとするが、魔術系に秀でたヴェスパの細腕は普通の成人男性並みの力は出せるが、目の前の豚人としても一際優れた体躯を持つ雄の腕を止めることは適わなかった。

「ひとまず、腰につけている剣を外して、ゃんっ…話し合いをっ…」
粗末な音信不通の夫のモノしか知らないヴェスパには下半身に押し付けられているものが何か短刀の柄か何かに思えた。
それほど硬く大きかったのだ。

「!?やめっ…私には夫がいるんだっ!それにっ、私が帰らないと、眷属の魔人やゴーレムがここになだれこむことにっ…やめっ、やだっ」
どれもが防護魔術がかかり、汚れず破けず擦り切れないはずのブラウスが千切られる。
元々大ぶりな胸を詰め込んでいたブラウスのボタンは簡単にはじけ飛び、下着に無理やり押し込まれた乳房がゆがんだ美しい曲線を描く。

びいっ

音を立ててタイツが破かれると、その奥から汗の匂いを含んだ雄を欲情させる雌のフェロモンがあふれ出し、オークロードの獣欲をそそった。

【こんなかんじで返信するよ】
【ロイドのことは、抵抗する際に触れる感じで夫か恋人がいるのがばれる感じでいくね】