>>340
「やめっ、ぁんっ、ゃだぁん」
豚人の舌が首筋から鎖骨にかけて這いまわる。
そのたびに肌がじんと熱くなり、再度舌が這うと思わず甘い声を漏らしてしまう。
(おかしい、なんで…こんな醜い亜人に触れられているだけなのに)

手汗で濡れた豚人の手が下着の中に潜り込みまさぐる度に乳房も熱を帯び、ぷっくりと膨れた陥没乳首は乳輪を堅くしこらせ始めていた。
「ひっ…そんなっ…ロイドとっ…ちがいすぎっ…ひゃんっ」
ロイドのものはそれこそ、自分の身体をまさぐる豚人の小指程度のモノであった。
自分の下腕ほどもある巨大な男性器。
どろりとその先端から垂れる先走りの臭いは本来眉を顰める臭いにもかかわらず、心臓の鼓動が速くなる。
(なんで…こんな状況、逃げなきゃいけないのにっ)
目の前の豚人は、希少なロード種と呼ばれる以上に、強大な生命力があった。
生命力を魔力に置き換えて強大な魔術を行使する魔族にとって、目の前の雄は、強い次世代を孕むための望むべき配偶者であった。
その雌魔族としての本能が、ロイドへの貞節な愛慕というヴェスパの理性を塗りつぶそうとしていた。

戸惑うヴェスパをしり目に豚人は寝台に押し倒すと、その醜い顔をすらりと伸びた太ももの付け根に押し付ける。
雄を狂わせるような濃厚なフェロモンが豚人を楽しませ、容赦なく下着を引き剥ぐとその下からは、大きな乳房と縊れた腰とはアンバランスな、無毛の一筋の割れ目が姿を現した。

じゅるり
オークの幅広な舌がその割れ目を、太ももの付け根をなぞる度に、甘い嬌声が漏れ、一筋の秘裂からはトロトロと愛蜜が石清水のように染み出してくる。
「っぁ、やっ、なんでっ、だめっ!らめっ!!…んっ〜〜〜…」
ぷしゃぷしゃっ
豚人の顔に雌の発情した体液が吹きかけられる。
そのまま舌をねじ込むと、途中で舌を阻むようなものを感じる。
何度か処女を凌辱したであろう豚人にはなじみのある膜。
ただ、それは目の前の愛する相手を探す魔族にはあるはずのないものであった。