あぁ、あっ、ぐっ、ふぅ、うぐ、い、あっ……?
(襲い来る性感に、歯を食い縛って耐えようとするが、うまくいかない)
(カチカチと奥歯が鳴って、閉めきれない口から呻き声とも喘ぎ声ともつかない声が漏れる)
(耐えろ、耐えろ……それだけを念じているさなかにゴブリンの動きが止まり、虚ろだった目がふとその顔に向かった、次の瞬間)
っな、あ、これ、は……!?
まさか、そんなっ……っひ、ぐぅうっ、
やめろ、やめ、ひぃいっ
(肚の奥にじわりと拡がる熱が何なのか、気付くと嫌悪感で肌が粟立ち、絶望で声を失う)
(それもゴブリンが再び動き出せば、悲鳴に近い声を押し出す痛みと性感に襲われる)
(傷口を抉られる痛みだけでも絶叫したい程だが、痛みにはまだ慣れている)
(しかし性感のやり過ごし方は知らないし、蔦の粘液に増幅されたそれは耐えようもない)
ひっ、ひぁああっ、あぐ、あーっ、あぁあ、あっ
(膣肉が抉られるたび、力が奪われ手足が震える)
(忌むべき矮小なモンスターが目の前にいるというのに、抵抗の術もなく)
(嬲られ辱しめられる悔しさが、圧倒的な身体の感覚の奥で燻る)
わたし、わたしはぁっ、よわき、ものをまもるっ、ひぁあっ、せいき、しっ
あ、あしきもの、の、すきになど、させら、ひ、い、ぐぅうっ
(この状況で志を口にするのは、はたから見れば現実逃避でしかなかったが、シンシアには真実だった)
(何一つ自由にならない中で、心だけがまだ自分のものであるという希望)
(しかしそれもまた、時間の経過とともに薄れてゆく)
あーっ、あ、あ、あっ、やめ、やめぇっ、も、もうっ、おかし、からだ、あぁあっ
(痛みに耐えることで脂汗がにじみ、快感に呑まれることで体温が上がる)
(ゴブリンの精液の臭いに、雌の汗と愛液の匂いが混じり、陽の暮れかかった森に性交の音と匂いが広がってゆく)
(跳ねる身体を押さえ付ける蔦は、結合部から溢れる体液と汗とを舐めとろうと這い回り)
(脚の付け根から太腿、首筋や脇を撫で付け、膣とは違った快感で追い立てる)
こんら、のっ、だめなん、んぁあっ
やめ、ぁあ、あーっ、あっ、あ
(もはや声を抑えることもできず、舌足らずなだらしのない雌の鳴き声を聞かせ)
(突き上げられる度腰が、膣が痙攣する)
(肉棒に犯される感覚を身体が覚え、順応しようとしていた)