>>24
(公園に続く脇道には背の高い木々が両脇を囲うように並んでいて少し薄暗かった)
(やや離れた場所にもう一つ広めの通りがあって、遊歩道と公園を行き交う人はそこを通ることの方が多い)
(だから脇道を通る人の数は少なくて、その人気のなさを選んで休んでいる人影もあった)
(何週間も剃ってない髭を蓄え、薄汚れたジャンパーを羽織り所々に穴の空いたズボンを履いた中年の男)
(見るからにホームレスといった容貌で、近寄る人の姿も当然無い)
(春の訪れを感じさせる景色にも興味は持たず、虚ろな眼差しを公園内に向けていたが、ふとその視線が誰かに注目する)
(ポニーテールに纏めた金髪を揺らすその少女の美しさに最初は惹かれ、それからパーカーを持ち上げる豊満な膨らみに吸い寄せられる)
(焦点の合っていなかった瞳が久し振りの活気を取り戻し、怖いくらいにその胸を凝視していた)
(ただ声をかける気なんてなくて、縁が無いとは理解しており、せめで拝むくらいは許されるだろうと鑑賞していく)
(公園の芝生に敷いた段ボールの上で胡座をかいていた足を少し直しながら、男はエリカの姿を目で追い続ける)

【ホームレスでよければ頼みたい】
【最初は一人だけど、複数人に囲まれる体験をしてみたければ後から増やすこともできる】
【一人とじっくり遊びたいなら勿論それでも】