>>26
「やだ……死にたくない、ですか」
続けてはぁ、というため息がスピーカー越しに聞こえてくる

「死ぬことはない、安全だ……そう言って複数のモルモットをガス室に送った
スパイからの報告書にはそのように書いてありました
大丈夫、レジーナさんが嘘をついていなければ安全ですよ?」


胸の谷間や手首、ノド、こめかみ……震える体の各所に聴診器やその他コードのようなものを取り付けてゆく
恐らくただの処刑ではなく本当に実験も兼ね、データを取るためのものなのだろう
拘束具によって強調された小さな両胸の先端やクリトリスにも吸盤のようなものが
取り付けられたのはイマイチ疑問が残るところだろうが


やがて、一通りそれらの作業を終えた後
エージェントたちは次々と部屋を出ていき、やがてその狭い出入り口も閉じられる
椅子の下からしゅぅぅぅと気体が入る音が鳴り始め、特徴的な甘い匂いが
かすかに空気に混じって鼻孔を刺激しはじめる

「さて、まずはフェーズワン
 ターゲットに少量を投与したさいの緊張弛緩、催眠……薬理作用をテストします」

スピーカーから相変わらず冷たい声が告げられ……

「そうそう、息を止めても無駄です
そのことはレジーナさんも分かっているはずですよ?」

乳房の先端やクリトリスに取り付けられたプロープが振動し始める
そう、もしこのガスがレジーナが開発したものと同じならばこのガスには催淫作用もあるはずだ

そして快感に屈して深い呼吸を続けてしまえば……それだけ早く多量のガスを吸い込むことになる