>>31
「わかった……わかったから許し……ぅ…」

レジーナの必死の命乞いは届かない。
再び言葉を発しようとした時、口腔内が痺れそして痛みが走った。

「ぅ………もう…やだ……こんなの……酷い………」

口の中の痺れは広がり全身に回っていくのを感じる。
これからどうなっていくのか、レジーナは良く知っている。
自分の造った薬に蝕まれることがこんなにも恐ろしいとは。
散々命と人権を奪ってきたレジーナは利己的な言葉を吐き出した。

"前の実験"どおりに、やがて痺れは痛みに変わり全身の自由を奪う。

「痛っ………ぅ……いっ………」

手足に力が入らなくなり、痛みから呼吸がし辛くなっていく。
既にレジーナの心は早く楽になりたいという事に傾きかけていた。
しかし無情にも苦しみはまだ続く。