>>100
【すみません、金曜土曜と見ておりませんでした】
【続きになります】

………!?
(突進する獣の眉間目掛けた突きは、素早く変更された軌道を捉えきれず、外す)
(姿からして喉を狙うかと思ったが、牙が狙いすまして迫るのは槍を持つ腕、その肩)
(…折られる…!と覚悟したが牙は皮膚、肉、血管を裂くが骨を圧し折ろうとはせず)
(拍子抜けするほど素早く、牙は肉を離し)

…どういうつもりだ?
(苦痛に顔をしかめ、息を深く吐いて痛みを堪えながら聞くが)
(獣は何か意味深な言葉を吐き、それと同時に人狼のような巨躯へ変貌し、その腕力でもって吹き飛ばされる)
…っか…は!
(壁に叩きつけられ、骨や内臓が衝撃に痛み、息を漏らす)
(痛みに立ち上がるのを躊躇していると、追撃もしかけずに獣は建物を飛び、立ち去る)
…見たことのない能力だな、調べてみるか。
…それと、あの姿は…。
(心当たりを思い出そうとして、痛みに顔をしかめる)
(よろよろと立ち上がり、衣服の汚れを払って)
…やれやれ、明日は休むとするかな?
(夜の街を後にして、学校へ行くべきかと悩みながら帰宅する)



やっぱり。
どこかで会った気がしてたんだよね。
…少し、お話いいかな?
(精悍な顔をした男が、昼休み中、友人たちと談笑している椿の元へ現れ、声をかける)
(椿の友人たちがざわつく中、ついてくるようにジェスチャーして)
ついてきて、くれるよね?