(大学のカードゲーム仲間に誘われるままやってきた海水浴場)
(インドア派な賢吾からすれば、日差しが直接降り注ぐ上に砂浜からも跳ね返ってくる環境は地獄だった)
(夏なのに外にあまり出ないせいで白いままの肌が一瞬で焦げて黒くなるような気すらする)
おまけに、アイツら勝手にどっか行っちまうし…
(一人愚痴りながら海水浴場の中でも特に人が賑わう一角、仲間が繰り出した方向を恨めしげに見やる)
(誘われたのはてっきり男たちで遊ぶつもりだからだと思っていたのに、女探しが目的だったらしい)
(当然賢吾も流れで誘われたが、ナンパする度胸なんてなくて適当に理由を付けて別れてしまった)
こんな場所で一人ってのもなあ……
(これはこれで勇気がいるなと後悔しながら視線を辺りに向けていく)
……ん?
(すると目に入ってきたのは女の子たちのグループ)
(正確には、グループの中でも特に目立つ褐色の女の子の姿だった)
(肌の色よりも目立って注意を引きつけるのは大きな胸)
(街中で見かけたこともないようなサイズで、しかも今は水着姿で普段着よりも間違いなく露出が多い)
(ここで声をかける勇気なんてあるはずもなく、だからと言って見なかったふりをして立ち去ることもできない)
(こんなの見るしかないだろ…)
(そう、見るしかないのだと自分に正直に、視線を向け続けた)
(ガン見して不快に思われないだろうかと臆病な気持ちも無いわけではないので、視線が合いそうになれば顔を背ける)
(それでもしばらくすればまた見てしまうし、そのぎらつく程ではないがまとわりつくような視線には気づかれてしまうだろうが)

>>118
【ダサ男という設定で作ったんだからむしろ褒め言葉と受け取っておくよ】
【こんな感じでいいかな。問題なければよろしくね】