ここやな…全く。郊外言うても堂々と拠点構えるってどんだけ神経図太い悪魔なんや…。
(この日菜緒は、ある悪魔の足取りを追って、街外れにある館へとやって来ていた)
(曰く、この館に住むのは最近噂の占い師だとか。よく占いが当たると噂で、休日にもなれば長蛇の列が並ぶ事もしばしば)
(この日も休日で、結構な列の人間が出入りしていた。菜緒はこれと言って占いには興味がないのだが)
(この館を訪れた人の数名が行方不明になると言った事件が発生した。当然警察も捜査に入るも結果はシロ。)
(しかし菜緒にはこの館を覆う悪魔の残滓を感じ取っていて。その為の潜入調査を慣行するために来たと言う事だ)

さて…と。とりあえず変身して変装せなあかんな。いくら潜入調査いうても、悪魔に鉢合わせしたら対応でけへんし。
(物陰に隠れ、その場で膝をつき祈りを捧げる。すると菜緒の栗色の髪が淡いブルーになり、そして服装もビキニアーマ―にロング手袋、サイハイブーツといった井出立ちになる)
(そう、菜緒の正体はこの街を悪魔から護る、シャインエンジェルだった。これまで幾多の悪魔を葬って来た菜緒にとって、この手合いの相手は正直苦手であった)
(正面からの殴り合いだと分かりやすいが絡め手を使用してくる相手はどうにもやりづらい。ともあれ変身が完了すると、ダッフルコートを纏う)
うん……まぁ、なんとかなるやろ…ちょい怪しいけれど。
(どこか不自然な感がするも、フードを被り、そして館の中へと潜入していく)

「…では次の方、中へお入り願えますか? 」
や〜っと出番かぁ…どれだけ並ばせんねん……まぁ、それだけ人気がある言う事なんやろうけど。
(中に入り待つ事一時間。その間菜緒の目の前を嬉しそうな表情をしたり、神妙な表情をした少女たちが帰路についているのを見た)
(そして同時に屋敷内にも悪魔の気配を探る。しかし屋敷全体を覆う気配で特定が出来ず実に歯がゆい感じがする)
まぁええわ。一番怪しいのは占い師本人やろ。まずはそこから探りいれてこか…

伺わせて頂いても…なぁ……う〜ん。せやなぁ。今一番占ってほしい事が一つあるんやけど…
(フードを被りながら、極力表情を見せない様にしつつ相手の表情を伺う。実に落ち着いた感じがする女性だ)
(そして彼女からも悪魔の気配を感じるのだが、どうにも屋敷の気配と溶けて確認できない。)
(彼女だけなら間違いなく特定できたろう。しかしながら彼女の他にも占い師が複数人居る様でいて、断定する事が出来なかった)
突拍子もないんやけどな〜。……私、この屋敷に住んでる悪魔を払いにきてん。もしよければそいつの居場所を占ってもらえんやろうか?
ああ、悪魔とかいうてもわからんやんな。でも占い師ならその辺りもある程度には占えんかな〜なんて…どやろ?

(ずいっと少し近づいて様子を見る様に観察するナオ。この間にも探索の魔法は継続中で)

【こんな具合でどないでしょ??】
【攫われた人間が、奴隷として他の人等も占ってあたかも複数人占い師がおるって感じにしてみました。】