やはり見えないですよね…占い師には。
私その、ああいういかにもな占い師みたいな格好苦手でこうして白衣一枚な格好してるわけなのです。
(言われた言葉に極端なまでに落ち込んでしまった彼女。しかしその正体を見せられて目を丸くする)
え…ええええ!?貴女があのシャインエンジェルナオさんですか?ま、まさか本物の貴女に会えるなんて…私実はファンなんです!ユンっていいます!
ああ…それじゃあ軽々しく正体明かしちゃダメですよ!
(慌てたようにバタバタと先ほど彼女の脱いだダッフルコートをナオさんに着せてまた先ほどのようにフードまで被せてしまって安心した様子で)
はぁ…未来ですか。わかりました!ナオさんが私の占いを見ていてくれるなら頑張って占います。ふぅぅぅん!
(気合い充分に水晶玉に両手を掲げて力を込めるが、内心はニヤニヤと笑いの止まらないユン。この水晶玉こそ催眠術発動のキーとなるものだからだ)
はぁ…はぁ…出ました。ええと、ナオさんのダッフルコートに内ポケットがありますよね?そこに結果が出ているはずです。
(そう言ったユンが密かに魔力で作成した紙が内ポケットという閉ざされた場所へと作られていた。そこには『貴女にこれから大変なことが起こる』とだけ書かれている)
ど、どうですか?幸のある結果が出ていれば良いのですけど。私の占いご存知とは思いますがかなり当たるんですよ!
(最初の堅苦しい口調はどこへやらすっかり打ち解けた様子のユンは無邪気に結果を確認しようとするナオに笑顔を向ける)
【了解です!とりあえず少し不穏な感じが残る占い結果出してみました。
そちらも問題ありませんー】