パッシブ系の魔法をかける間も愛撫を続けられ、それをやめさせようとするが
上下関係を強調するような物言いに首輪の術式が反応して反論を止めてしまう。
たとえ通りすがりの誰かがいたとしても強引な恋人の要求を受け入れているようにしか見えないであろう。
(いつもそうだ…探索中に触ってくるのに、モンスターと遭遇する直前になるとやめる…それだけの実力があるということなのだろうけれど)
モンスターとの遭遇や、移動が困難な回廊以外は、常にナグルガンの手が自分を愛撫している。
それを知らず知らずのうちに当たり前のことのように感じていた。
半日ほど迷宮を探索していくうちに、急激に回廊の湿度が高まる。
ナグルガンの先導で玄室への扉を開くと、ムッとするような湯気が立ちこもる。
その奥には崩れかけた大理石の彫刻と暖かな湯気を立てる透明な液体がなみなみとあふれていた。
「これは…温泉?」
探索前に提示された水や食料はいつもより多めであったが…
「今日は、ここでキャンプを張るのかい?」
見渡す限り玄室への入り口は今着た所だけ。
先客らしいものは見当たらない。
決してキャンプを張るのが駄目な場所ではなかった。
【遅くなってしまったね】
【こんな感じでいいかな?<湯あみ】
【いかされすぎて、次の日は戦闘にも集中できなくて途中で撤退という感じで読んだのだけれども】
【もし不都合があれば投下しなおすので言ってほしいな】