なっ…お、お前は!?
(女子生徒の中から湧き出るように現れたのは数日前に戦った敵)
(自分の日常を象徴する学校に敵が現れてしまった――その事実に激しく狼狽える)

その子から離れろ!
変し……
(左手首につけたデバイスを構えエグゼキュートに変身しようとした矢先)
(異形の娘は女子生徒に手をまわしこちらの動きを制する)

……くっ…!
(直前で変身を中止しデバイスをつけた手を下ろす)
(この敵がその気になれば危険に晒されるのは目の前の女子生徒だけではない)
(こんな事態を避けるため正体を知られないよう厳重に注意を払ってきたつもりだったのに…)

…何が目的なんだ……どうして俺をつけ狙う…!
(品定めするように歩く敵の真意が分からず身構える)
(その視線がねっとりと自分を舐め上げるようで不快な気分になる)

――うわ!?
な、な…何するんだ!?やめ…うぁぁ!?
(股間に手を伸ばされしなやかな指で性器を引っ張り出され)
(あまりの事態に声をあげる)

…っひィ!?
(ぬるりとした感触に短く悲鳴をあげる)
(ぞくりと身体が震えあがり、羞恥と未知の刺激に顔が真っ赤になる)

な、何考えてんだよっ…!
やめっ……