クソぉっ・・今すぐこの子を元に戻せっ!
――くっ・・・

(右手を開いて剣を呼び出そうとするが)
(元女子生徒に寄り添った異形の娘は再び尻尾の先を元女子生徒の首に突きつける)
(自分はいつでもこの子の命など奪える――そう釘を刺すように)
(それを見て武器転送を中断し悔し気に拳を握る)

…っ、な・・なぁ、頼むよっ目を覚ましてくれ!
そんな奴の良いようにされちゃダメだ!
(じりじりと迫る元女子生徒へ必死に呼びかける。無駄だとわかっていても助けたかった)
(クラスメイトに攻撃することなど出来るはずもなく、そのしなやかな手がゆっくりと武装した体に触れる)

・・・・・・?
(腕を絡めるように組みつくと、そのまま元女子生徒は力任せにギアを破壊する)
(耳をつんざくような音が鳴り響く)

…ぐ、あッ・・!?うぁあああああ―――ッ!!

(エグゼギアもろとも腕の骨を極められ、激痛が走る)
(膝をつき悲鳴を上げる。力なく垂れさがる右腕を見れば、骨に異常が起きたのは明白で)

う、ぐぅぅ〜ッ・・・やめ、てくれっ・・・
目を、覚まして・・キミを傷つけたくない・・・っ

(痛みに呻きながら懇願する少女戦士を冷徹に見下ろす元女子生徒)
(折れた右腕をかばう左腕を掴むと、同じように武装ごと腕を砕く)

い゛っ・・ぁあああーーーーーーッ!?

(またしても響く破壊音と悲鳴)
(それが両脚分も繰り返された)



・・・うっ・・あ゛・・・おね、がい・・・・・やめて・・・
めを、さまして・・・ぐぅぅッ…

(力なく手足を投げ出しうつ伏せの状態で繰り返す)
(反撃も逃げることも出来ないまま、それでもクラスメイトを救いたい一心で呼びかけ続ける)