>>99
は、はい……お願いします
(文化を学ぶためとはいえ緊張や恥ずかしさは当然あって)
(身構えずに楽に、と言われてもその通りにするにはまだ時間がかかりそう)
ん…っ……
(桶に掬ったお湯をかけられるとその熱さに目を細めながら、流れていく温かさに心地よさを感じる)
(ほんの少しリラックスしかけた所に男性の手が肩に触れてきて、また体が強張る)

そう、なんですね……
(陶器のように透き通った白い綺麗な肌は、もちろん陶器と違って柔らかくしっとりしていて)
(触れていく男性の指先に与える感触は滑らかで、撫でているだけで心地いいもの)
(触れられているユーリヤの方は、初対面の男性に肩から腕、指まで触れられる感触になんとも言えない気持ちになる)
(無遠慮に撫で回される感覚は気分がいいものであるはずもなくて、振り解きたい気持ちが生まれる)
(けれどこれが文化だからと自分を納得させようとする理性もあって、じっと今の時間を耐えて堪えていく)
(そうして我慢という形でも受け入れると触れられる刺激を素直に感じてきて)
…ぁ、っ……
(首から鎖骨の方まで来ると、やはり緊張が走ってその下まで触れるのを止めようとしたくなる)
(それよりも早く滑り込んできた指先が胸の方まで来ると諦めて口をつぐみ)
ひゃ、ぅ……
(膨らみに触れるだけで無くて男性の指が先端までやってきてしかもくすぐって)
(閉ざしたはずの口が開いて、可愛らしい悲鳴を上げてしまう)
(刺激が体に流れ込んで出てしまった反応に自分自身で戸惑って慌ててまた唇を結ぶ)
(男性に触れられた部分はお湯の力とは別の原因で温かく火が灯っていて)
(慣れて来たら気持ち良くなってくるという言葉の通りになってきたのを少しずつ感じる)

えっと……それは、そう……ですよね
(耳元で囁かれる吐息にぞくりと背筋に走るものを感じながら)
(体だけではなく頭の方まで火照りが届いてぼーっとしてきた思考では上手く拒めない)
(タオルを胸元で押さえていた手が力を失って横に垂れると男性の手を阻むものはタオルだけで)
(お湯で濡れてぴったり肌に張り付いたタオルも手が進むにつれて剥がれていく)
(男性の思うがまま剥かれて露わになる身体は、薄いピンク色の乳首を始めに膨らみの輪郭を全て晒して)
(細くくびれた腰回りまで進んでいくとやっと思考が追いついてくる)
そこは、まだ……心の準備ができていませんので…
(タオルをほとんど剥かれてもう手遅れな状況での最後の抵抗)
(右手で下腹部に迫って来た男性の手を止めて、首を小さく横に振る)
(必死に力を込めたわけではなく羞恥心からの弱々しい抵抗は男性が少し力を込めれば簡単に振りほどける)
(ユーリヤの手を押しのけた先に見えるのは、うっすらと白い毛が生えただけのまだ未成熟さを感じさせる閉じた割れ目)
(恋人すら目にしたことのない秘所が中年男性の視界に飛び込むことになる)