…っ……
(手を握られて体が微かに震える)
(舐めるように体を撫で回して来た男性の手が相手なのだから警戒するのも当然の反応で)
(それでも払いのけたりはせずに、優しくあやすような言葉に耳を傾けてしまう)
はい、慣れるまではさすがに……
深呼吸ですね…すぅ…〜……はぁ…〜……
(戸惑い、ためらいはまだ残っているけれど、言われるまま深呼吸していると気持ちが緩む)
(意識が手の方から引き剥がされるようにして、会話に注意が向かっていく)
出身はロシアです
そうですね、まだ名前を言っていませんでした
私はユーリヤと言います、年齢はじゅぅ、…ご……ぁ…っ
(素直に聞かれるまま自己紹介をしている最中に手をどけられてしまい、再び下半身に意識が向く)
(もう手遅れになってしまった状態で、男性の視線が秘部に注がれるのを感じて一気に込み上げる羞恥心)
(ほのかに色付いていた肌よりもさらにはっきりと頬が真っ赤に染まっていく)
ひ、ぅ……んっ
(見られるだけで終わるはずもなくて男性の指はそのまま割れ目の内側へ)
(浅くであっても、ユーリヤ自身でも大きくほとんど触れてこなかった場所への侵入には短い悲鳴が溢れる)
(刺激というには軽いものなのに、ゆっくり愛撫されて少しずつ火照った体は敏感に反応して)
(悲鳴とはまた別の吐息が漏れ出ていく)
(ぴったり閉じていた割れ目は初めての侵入を果たした男性の指を優しく包み込む)
(指が動いていくと離れた部分はすぐに閉じて、綺麗なピンク色の内側を一瞬見せるだけ)
(まだ誰にも使われたことのない清潔さを漂わせる一方で、入ってきた指は素直に迎え入れる柔軟さも見せる)
ん、ぁ…っ……!
そこは、なんでしょうか……?
(親指でクリトリスを擽るように刺激されると高い嬌声を上げてから戸惑った表情を浮かべる)
(自分の体のことなのに、今走った刺激がどこから流れ込んだのかも分からなくて)
…痛くは、ありません
でも……気持ちいいかは、まだ……よくわかりません
同じように、ですか……?
(一通り掛かり湯は終わったはずなのにまだ指は離れてくれなくて、刺激に体が揺れながら)
(快感という認識はまだしっかりできていなくて、気持ちよさがわからないと言いつつ視線は男性の体へ)
(太くて恰幅のいい体型にも勿論目が向かうけれど最終的に視線が吸い寄せられるのは下腹部で屹立する大きな塊)
(初めて目にする男性の部分で、大きくなるということやその使い方も知識として知っているだけ)
(色合いや形、それから大きさまでこんな風だとは知らなくて…衝撃を受けて目を白黒させる)
(言葉が詰まって、それから少し経ってようやく口を開いて)
わかりました、やってみますね……っ
(絞り出した言葉に合わせて、手を動かして桶にお湯を溜めると男性の身体へゆっくりかけていく)
(それから両手を男性の胸に当てて、お湯を塗り広げるように撫でていく)
(男性の体へ自分から、しかも裸に触れるというのも当然初めてで恥ずかしさはある)
(けれどそれよりも気になるのは下腹部に当たる硬い感触)
(そこそこ身長はある方ではあるものの、それでも年齢や性別の差で男性よりは勿論低くて)
(そうでなくてもサツマイモのように大きな塊なのもあって、割れ目にそのまま当たったりはしない)
(代わりに男性の先端がぶつかっているのは割れ目よりも上でお腹の下の方)
(密着しているわけではないのに丁度子宮のある部分に外から亀頭がぐりぐり押し付ける形になって)
(それも、形としてはユーリヤの方から当てている格好)
(男性の肌を撫でるという羞恥も吹き飛ぶくらいの恥ずかしさを抱いて、今すぐ離れたいのに)
(掛かり湯を先にやってもらった以上やらないわけにもいかず)
(早く終わることを願いながら、少しずつ下の方へと撫でる手を滑らせていく)
(その間に割れ目の奥からは微かに濁ったお湯とは別のやや粘り気のある汁が滲むようになってくる)