>>36
(列の順番が巡って並んでいたファンがどんどん入れ替わっていく握手会の一角で)
(ツインテールにした亜麻色の髪を元気よく揺らしながら次々やって来るファンに笑顔で対応する少女)
(時には小馬鹿にした表情を見せたり、股下数センチの超ミニのスカート衣装を摘んでみたり)
(ファンが期待するアイドルとしての演技を手早く完璧にこなしていく)
(相手が誰だろうと生意気そうな笑顔は決して崩さず、言葉の選択も間違えな…かった)
(その時が来るまでは)
わーっ、ありがとうございます♪
おじ…あ、間違えちゃった! お兄ちゃんにいっぱい応援してもらって嬉しいです!
(いかにもな見た目。今まで見た中でも一番それっぽい容姿のおじさんを見て、思わず口が滑りそうになる)
(生意気キャラで売ってるとは言え、ファンへの呼び方は「お兄ちゃん」としっかり決めていた)
(それなのにミスしかけて、慌てて軌道修正)
(今日の衣装はスカートが超ミニ丈なだけではなく、胸元やお腹周りも大胆に露出している)
(肩もノースリーブではなくても半袖で、白くほっそりとした腕が露わになっていた)
(アイドルらしくパステル調の色合いで可愛いと最初は思った衣装だけど、ファンから見ればエッチに見えるのもわかっていた)
えへへ…お兄ちゃん、そんなに私のカラダ気になりますかー?
視線がすっごくいやらしくて、変質者みたいですよ?
お巡りさん呼んじゃいましょうか♪
(うっわ、きもちわる……っ)
(じっくり舐めるように見られて、正直気持ち悪い)
(いつもみたいにからかうような言葉を口にしていくけど半分くらいは本心混じりだった)
(でも、呼び方を間違えた気まずさがそれで紛れるなら受け入れられた)
(受け入れるだけじゃなくて、歓迎するように手を伸ばして、しっかり握手)
(小さな少女の手が中年ファンの大きな手にまるで飲み込まれるようにして握手を交わす)
えっ本当ですか?
嬉しいなー、お兄ちゃん大好きですっ♪
(なーんだ。最初はただのキモオジサンかと思ったけど気が効くじゃん♪)
(私のファンって見た目はヤバい人多いけど、けっこー可愛いとこあるよねー)
(握手をしながら反対の手で小ビンを受け取り、営業スマイルから本気で嬉しそうな笑顔に変わる)
(声のトーンも一段上がって、白く濁った液体を眺めながら、それを使うのを楽しみに…)
(あっ、そうだ! 呼び方間違えちゃったお詫びも込めておじさんにサービスしよっかな)
お兄ちゃん♪ これは特別ですよ?
(普通の握手会ならもう剥がしが入りそうな時間は経っている)
(でも事務所の方針でアイドルが続行を嫌がらない限りはそういうのはナシになっていた)
(だから特別サービス。お土産持ってきたらこんなことしてもらえるって他のファンに伝える意味も込めて)
お兄ちゃんが私のカラダで一番好きなところにこれ塗ってみてください♪
(握ったままの手を動かして、おじさんの手を優しく揉みながら誘惑の言葉)
(小瓶を一旦返してから、スカートの裾を摘んで軽く持ち上げる)
(まだ膨らみの少ない太ももが簡単に見えて、それから白い下着もチラッと顔を見せた)
(後ろのファンには見えない、おじさんだけに見えるようにリボン付きのショーツを一瞬見せつけてから)
(握手していた手を離して、両手を背中に回してガードするつもりがないことをポーズで示す)
どこにしますか?
(可愛らしく小悪魔めいた笑みと共に首を傾げる)
(生意気なようでまだ純粋な少女の瞳は、目の前のファンをまっすぐ信頼していた)
(顔とか腕とか、もしかしたらお腹とか。そのあたりにするだろうという無邪気な信用)

【声をかけてくれてありがとうございます♪】
【でーも、何か足りませんよねー? お兄ちゃんは白いのをどうやって出したんですか?】
【誰の顔を思い浮かべて、どんなことを想像しながら、出したんですか?】
【もしかして他の子を思い浮かべながらだったら…って考えると、私悲しくなっちゃいます…】
【だ・か・ら、ちゃんと書いて欲しいんです♪】
【どんな風に出したのか思い出しながら、私のカラダに塗ってくださいね♪】