>>7
あのっ、すみません!!
(背を向ける二人の男性にもう一度声を掛けるが、音楽でも聞いているのか自分の声にはまったく反応する素振りはなく)
(さすがに不機嫌なきぶんになって、電車に乗り込む前の楽しそうな表情は陰りを見せていた)

…………ッ!?
(親友が自分を裏切り、集団痴漢の仲間のリベンジと新たな生贄に差し出された気づくはずもなく)
(電車の揺れに合わせるように、ダッフルコートの裾から僅かに出ている超ミニにしているスカートに手が触れたり)
(素肌の太腿に手の甲がぶつかったりするが、不自然に思えなくもないほどに何回もぶつかってくる)
(しかし、だから痴漢と断じるには、触れている時間も短く、撫でたりずっと触れている訳でもない)
(体を捻り僅かな空間で向きを少しずらしたり、制服の青よりは濃い紺のコートから出たスカートの裾辺りを意識して手で払う)
(もし痴漢ではなく、きちんとした仕事を持っている男性なら痴漢には間違われたくないはずで)
(不可抗力で手が当たったり触れているだけなら、すぐに止めてくれるはずと思っていた)
(ただ、カーブやポイントの通過で車内が大きく揺れれば、狭い場所では脚を大きく開き踏ん張ることもできず)
(車両の揺れに煽られてふらつけば、膝上25cmに詰めた短いプリーツスカートも揺れ健康的は太すぎない太腿が見え隠れして)
(可愛いと思いっているからしているだけで、意図して誘っているわけでもないが)
(男性、それも痴漢から見ればあたかも誘っているようにさえ見えてしまっていた)

………………。
(「やっぱり痴漢じゃなかったんだ。良かった」)
(今まで不規則に触れていた手が、こちらのスカートを払う動きの意図を察したかのように引けば)
(痴漢と疑念を抱いていたのが杞憂だったと安心して、警戒を緩めてホッと一息吐いて)
(聡美が今どうしているかを知ろうと、背伸びをして向こうを覗こうとするけれど)
(二人の間に割って入った二人の壁役は背がかなり高くて、聡美が自分に気づかれないよう息を詰めご褒美を痴漢からもらっているとも知らなかった)
……ァッ…………ごめんなさい。…………ぇっ?
(背伸びしている時に、前の電車に接近しすぎたのか急ブレーキが掛かると、不意なことでバランスを崩して)
(ドンと背後の誰かにぶつかり謝罪をするが、直後にスカートの上からお尻を掌が撫でる動きを感じて小さく驚きの声を上げてしまう)
(「やっぱり痴漢なの、それとも私がバランスを崩してぶつかったから?」)
(安堵して油断していたのと、体勢が整っていなかったせいですぐに反撃は出来ずに対処が遅れれば)
(今度はスカートを撫でていた手は、お尻の丸みを辿りながら下がり降りて)
(そのまま絹のように滑らかなだけでなく、若々しい張りと弾力のある太腿を掌が撫で擦ってくる)
(「これ絶対に痴漢、間違いない」)
(痴漢だとはっきり認識して、触れている手を掴もうと後ろに伸ばすが)
(そうするとさっと手は下がって、なにか鞄のようなものが更に追うのを阻み)
(こんどは違う向きで、スカートの上からお尻を撫でられたり、太腿の外側を撫でられたと思えば)
(今度は太腿の内側を撫でられたりして、相手の動きに完全に翻弄されてしまう)
(「どうなってるの? 痴漢の手どっから出てくるの?」)
(複数の痴漢がいるとはまったく思っておらず、なんとか捕まえようとするけれど)
(阻まれたり、そもそも自分の体の位置からでは死角になっていて手が届かなかったりして惑乱し始めていた)
(ただ、まだ決定的な快楽を与えるような刺激はなく、いつもの痴漢と思ってなんとか捕まえようと無駄な努力を繰り返していた)

【返信レスありがとうございます。前のレスで容量オーバーしまって誘導できず申し訳有りませんでした】
【少し確定気味ですが、メインの痴漢が手を引いた時に連携で他の痴漢が行為に及んでいるようにしてみました】
【適当に変えていただいて構いませんので、引き続きお願いします。