確かにそうかも知れません……。
いえ、あ、いや、わかりました、そういう事にしておきましょう。
(レナの状況は自分には万分の一も理解出来ないと思い、沈痛な表情になるが)
(気遣いを感じて、これ以上は言わないと告げて笑みを見せた)
……真実など人の数だけあるもの、居丈高ですが世間知らずですね。
だから無理だと言ったのです、レナ様がお前に負けるはずがない。
(蔑んだ視線をまるで意に介せず、真実など脆く崩れると言い切って)
(魔法を上手く行使出来ずに苦しみ始めるエレノアに追い打ちを掛ける言葉を投げて)
ふふっ、純血だろうが、何だろうが品性の下劣さは変わらない。
下賤なのは自分もだと認める事が大事ですよ。
レナ様は魂が高貴なのです、醜悪なお前が入ればそれは下賤。
例えば……いえ、止めておきましょう、後の楽しみに取っておきたいですし。
(見下してくるエレノアを正面から見返しながら、嘲笑する)
(レナの有り方や、自分の有り方からすればこれほど薄汚い存在は居ないと確信していて)
(醜悪とまで言い切って罵倒しながら、残念な結果の例を出そうとするが)
(そうなってからやれば良いと言って口角を上げる)
済みません、お願いします。
(酷く儚く見える表情でそれだけを言うとクレイトンが去るのを見送った)
「別な地では使うのでしょう、傲慢で不遜な物言いは」
「簡単に言うと引きはがしてからです、報いを与えるのは」
(簡単に他国の王族だと言い切りながら、端的にレナには何も無いと伝えるのだった)
……はい、そうですよね……。
ええ、その罰を与えるのを楽しみに絶対負けないで下さい。
ごめんなさい、必死だったのはクレイトン様も同じだったと思います。
……それだけではありませんが、レナさんは休んで下さい。
(枷に反応が出たのを見て、エレナの言う通りに事が進んでいると確信する)
(包囲網とは枷というよりはその後の色々ではあったが、内容はまったく触れなかった)
『大した事あるわよ、食べ物の前に治療……って寝てるし』
『お湯は沸いているわね、まず拭いて汚れを落としたら傷口を洗って消毒しておいて』
『起きたら何か食べられる様に準備、消化の良いモノをね』
(屋内に運び込むと身綺麗にさせてから、傷の治療、そして食事の準備をさせていく)
(動き出したのを見ると急いでライラの下に向かったが、エレナも薬草到着を知ったのかライラが調合する部屋に入っていくのが見え)
(しばらくすると扉が開いて、エレナがレナの元へと急ぎ足で歩いていくのだった)
【はい、こちらこそ宜しくお願いします】