>>19
くふぅ、んぅ、はぁ、あ……っ!?
家も、何もかも、更地にしてからこんな……っ!?
……私の……心がけ、ですって……?
私が売られた代金で……性奴隷に、なれば……

(気づかないのも当然なレベルで元々の姿は破壊されており、遠景の山々で面影を感じる程度)
(それ故に、ここで何が起きたかを推測出来てしまい、言葉を失ってしまう)
(その上で悪魔の囁きに耳を傾けてしまうのは、彼女自身が自己犠牲の精神を持つのが第一で)
(その心が嘗て生贄に自ら志願して、結果的に助かり、最愛の夫を得たのだが)
(当然それを知る奴隷商人は知った上で取引を持ち掛けている)
(堕ちていく先がすでに明示されているレベルで調教され尽くした状態ではその囁きは)
(自分が性奴隷として従順な姿を想像してしまい、それは無意識に刻み込まれていく)

くぅっ!?首輪……うぅっ!?
……ぅ……ふぅ……んんんっ!?

(首輪を嵌められ、両腕は後ろ手に枷で縛められ、奴隷商人に引き回される)
(見知った様な無気力な男の視線が突き刺さる様に感じられ、それに堪えながら長々と歩かされると)
(元々広場だったが、周囲の建物は全て無くなり、魔樹の巨木と奴隷を並べる為の施設、そしておそらくは購買側の男たち)
(向こう側には新しく建てられたらしい石造りの施設が見えてくる)
(しかし、そんな風景も流石に市場に並べられるとなると見ている様で目に入らない程に追い詰められた気持ちと)
(自己犠牲で村を救いたいと言う甘言に乗りたい気持ちが湧き上がるのだった)


【ありがとうございます、ではこういう感じで到着という事で】
【そうですね、売り込みがてら辱められても良いですが、貴族に真っ先にお試しでお手付きになるのも捨てがたいですね】