うっ!
(体育館の中に充満する湿気の匂いに思わず顔をそむけるような動作をした)
(気色悪いような生物が這い回っているそこには魔物のあるいと思わしき存在があり)
悪いけど挨拶するような気分じゃねえんだよ
(ぶっきらぼうな男口調と対照的にその汗をかいた肢体は明らかに疲労と淫靡な雰囲気が出ている)
(だが、アラリアは引くことも余りよしとはしなかった)
苗床だって? はっ、オレがそういうのになるかよ!
(そういって彼女は魔物に近づこうとしたが、その瞬間に蛞蝓が飛びついてくる)
ざっけんな!
(多少の粘液を浴びながら魔物に近づこうとするが、べとべとしてる液体がまき散らされる)
(そして、彼女の足にも憑りついてきて)
じゃまっ!
(彼女のブーツがそのまとわりついてきたナメクジを一気に潰した。だが、粘液がべっとりとブーツにこびりついて)
ちっ

(足が動かなくなる。まだ寄ってくるナメクジの数は無限に等しい)
(そんな中で無力なように女魔物の前に立って動けないように見える肢体)
ふぅ……このっ
(魔物の苗床を否定した少女は、その体を女魔物の目に映る)
(きわどい衣装と玉のような汗が浮かぶ艶やかな肌色と褐色の体が)
こんなんで、負けると思ってんのかよ!
(だが、彼女はその程度では諦めないとする。一気にブーツの一部が壊れる)
(いや、壊したという方が正しいだろう。同時に彼女の素足が宙を踏みしめる)

てめえを倒せば終わりだな!
(気色悪い感触がまだ残ってる気がするが、アラリアはそのまま壁を蹴ると)
(女魔物の後ろから、彼女の首に刃を突き刺そうとする)
(だが、その意識は女魔物だけに向けられていて)

【一応、次で身動き取れない感じにします】
【上から粘液浴びせて地面にたたきつけるなり、ナメクジ降らせて押しつぶすなり、単純に力を抜かせるなりご自由にどうぞ】