ふむ、君とはこれがケーキの次の共同作業だね
(時折、ナオを妨害する役に立った花嫁に語りかけながら、人を盾に立ち回る。ナオが引く先に、進む先にと花嫁が妨害に割り込み、満足な行動を取らせずに)
まさか、自然の摂理なんて逆らうものだろう、医療に、防災に、自然がもたらす死に必死で抗ってきたのが人間じゃないかい!?
(甚だ舐めた戦い方であるにも関わらず、一般人らがひしめき、邪魔をするおかげで、少しずつナオを追い詰められている)
(とはいえ武装を削いでも、決定打が打てていないのは悪魔も同じであった)
(そんな中で、一度裏手に引いた花嫁が、壇上へ戻ってくる。手には色鮮やかな花束)
(それを……ナオと悪魔が迫るそこへ、投げ放つ)
(精神に作用する毒花を束ねた、魔のブーケトスを)
(体勢を下げたナオを阻む女性たち、しかしスクラムを組むでもない、まして非力な彼女たちは、その気になれば薙ぎ倒すことも難しくはない)
(ナオの目論見のとおり、懐へ向けた突撃は、花嫁を押し退け、隙間を縫い、悪魔へ接近できるが……)