全く…コイツ等一体どれだけ繁殖してのや!?どれだけ切ってもキリあらへんやん!?
どいつが本体かも判別でけへんし、あーもうっ…気配がする所全部見て回るしかなかぁ…
(シャインエンジェル・ナオは困惑していた。街に突如として現れた怪異。普段の悪魔とは違い相手は不定形生物とでもいうべきモノだったからだ)
(大きさはさまざまだがヒル状の小型悪魔が街に蔓延ったのだ。核と思しき場所を切り裂けば倒せるのでそこまで苦戦はしなかったが、問題は数だった)
(基本的にナオは個人戦を得意とする為、街を覆いつくす様な数を相手にするにはどうしても消耗戦を強いられてしまう)

はぁはぁ……よーやく此処が最後やな…
(しかし地道な討伐をしていく事でいよいよ最後の気配がする廃屋へと足を運んでいた。時刻は深夜に差し掛かろうとしている所で)
(廃ビルにウゾウゾと蠢くヒルはナオを見れば四方から襲い掛かるが魔力翼を展開し、自身に近づく前に浄化していく。)
うげっ……なんやねんこの数…ここがコイツ等の巣って事で間違いなさそうやね…
(まるでヒルで出来た様な部屋にたどり着いたナオ。ナオが来た事を確認したのか、四方から襲い来るヒル。)
(しかし意に介する事無く、魔力翼を展開し、見る見るうちに室内を浄化していき、数分後には綺麗さっぱりに浄化し終えるのだった)

はぁ………。疲れたぁ……なんやってん今回のヤツは…
幸い被害が出る前に駆逐できて良かったけど…こんな数が居ったら流石に対処しきれん様になるかもなぁ…
ともあれこれ以上は何もないやろうし、はよ家にかえろ…なんか疲れたわ…ネトネトしてるし…うへぇ。
(怪異が小さいサイズだった為か、街を覆う規模なれどそこまでの被害は出ていなかった。ただ、見た目が醜悪な為か見る者を恐怖させるものではあったが)
(そしてナオは気づいていなかった。一匹のごく小さなヒルが自分に付着している事に……)

【お待たせしました。こんな流れでどうでしょう?】