(「気をつけないと……急に強く動いたときもう少しでイッちゃいそうだったもの」)
(それでも濃厚な男性の匂いに囲まれて、お強請りしたくなる気持ちを抑えて)
(痴漢たちの悪戯に耐えた彩良は、油断しているとイキそうになる自分を戒めながら、長く白い脚をふらつかせながら学校へと向かっていった)
(ローターを膣内に挿入して登校するようになってから数日、その異常な状況の生活にもローターが蠢いていない時は慣れて来ていた)
(しかし、不意に学校の休み時間にローターが強めに蠢き、真由美に抱き着かれた時には甘い声を上げイキ掛けて)
(腰が落ち廊下の床に膝をついてしまって、声と赤い顔をした彩良に真由美や近くに居た友達が心配して)
(何とか誤魔化すことに成功したものの、かなりヤバい場面をも体験していた)
(「学校に居る時だけでも何とかしないと……まずい。
この前みたいなことが合ったら、真由美だって馬鹿じゃないし薄々気づいているかもしれないし、誤魔化すのだって無理かもしれない……。
聡美は怪我で暫く登校しないから、いくら何でも遠隔のリモコンって言ったってそんな遠くから電波が届く訳ない。
もし校内に犯人がいるとすれば…………きっとあいつ」)
(英語の授業中にもたまにローターが蠢くことがあって、リモコンの電波がそれなりに届くことは家で検証済みで)
(電車の中であれば半径何m以内に顔の知らない、またはあまり覚えていない痴漢が居る可能性もあるのは理解できたが)
(聡美が犬の散歩中に、スマホを弄りながら横道から出てきたよそ見運転の自転車と接触して)
(命に関わったり、頭を打つようなことは無かったものの、足首を痛めて10日ほどは安静が必要で欠席中であれば)
(他に該当しそうな人物を考えるが、思いつくのは直接手を出したり、セクハラ紛いの言葉を掛けて来たりしなくとも)
(特に彩良の胸が大きくなってから、以前にも増して強い欲望に満ちた気味悪い視線を向けるようになったとある脂ぎった中年の教師で)
(どうして証拠を掴もうかと考えている時に不意にローターが蠢きだせば、考える力も快楽に流され)
(ローターが止まり冷静に考えられる状況になっても、生徒側から大人へ持ち物検査する訳にもいかず)
(さりとて現行犯で捕らえることも不可能に感じて、眉を顰めて考え込む日々を続けていた)
いえ、どういたしまして。水沢先生のお願いなら断る生徒はきっとほとんどいませんよ。
(いつもの時間にローターを挿入したまま何とか学校へ辿り着き、トイレで一息つこう思ったところに用事を頼まれて)
(タイミングが悪いと思ったが断わることはせず、ポスターの入った段ボールを手に歩き出す)
(先生に礼を言われれば、少し嬉しそうな笑みを浮かべて応じて、彩良はファンクラブに入るほど熱烈な信奉者でも無かったが)
(水沢先生の隠された本性を知らない他の生徒たち同様に好感は抱いていて、本音で体調不良や)
(何か別の用事がある生徒以外に先生のお願いを断る生徒が想像できず、誰もが手伝うと断言して見せる)
(段ボールを持たされたことで腕で寄せられた胸が、オフホワイトのブラウスの中で弾めば)
(街中であれば、嫌でも男性の視線を吸い寄せる状態になってしまっていた)
あっ!! ん…………ん……んんっ……。
(すれ違う女生徒の羨望の視線を感じつつ、廊下を先生と並んで歩いていればローターが微動を始めて)
(身体を小さくピクリと震わせたものの、ここ数日で何度もあり慣れてきてはいて何とか堪えることに成功する)
(ただ、この日は電車の中で前日までよりローターでの悪戯が激しく、イクことも出来ず)
(かと言って開発され快楽に蕩けやすくなった身体は、一度刺激を与えられれば簡単に鎮まる筈もなく)
(ローターの微弱な振動さえ快感にすり替わり身体が火照り、頬が上気してしまうのを抑えることが出来ずにいた)
(「駄目、もう我慢できない。イッちゃいそう……」)
(しかし、他の女生徒が居なくなってすぐにローターが少し強く動き始めれば、さすがに今度は堪えきれずに)
(我慢しようとした甘い声が囁きのように漏れて、普通に歩き続けることもままならなくなって立ち止まり)
(強い快楽が身体を突き抜けた瞬間軽く絶頂を迎えて、何も知らないと彩良が思っている水沢先生の前で)
(ローターを挿入して初めて登校した日のように堪えられなくなり、大きくバランスを崩し腰が堕ちかける)