>>138
(昨日は結局盗聴器、盗撮カメラを選ぶことに夢中で書類を箱に入れることを忘れてしまった)
(結果、こうして無駄に朝から事務室へと足を運ぶことになってしまい)
(ただそれはそれで紗也華に会えるかと思って少し期待したのだが残念ならがちょうど出払っていて)
(意気消沈とまではいかないが少しガッカリしながらトボトボと廊下を歩いていると)
おっと失礼…おはよう
[っ!久永さんじゃないか……やっぱり可愛いな…]
(事務室から研究室へ向かう途中の曲がり角で荷物を抱えた紗也華とぶつかりそうになり)
(一瞬身体を硬直させ、少し慌てた様子で白衣のポケットに手を入れる)
(会えないかと思っていた矢先の出会いなだけに、真面目な顔をしようと思っていてもつい自然と口元がニヤけてしまっていた)
…ああ、そうだ、ちょうど今備品の申請書類出してきたんで届いたら俺…
コホン…私の研究室に持ってきてもらえます?
(ポケットに手を突っ込んだまま話すのは印象が悪くなるかもしれないが、握りしめたコレが見つかるよりは何倍もましだろう)
(石川の手の中にあるもの、それはどう考えても盗聴用としか思えない超小型のボイスレコーダーとどう見ても盗撮用としか考えられない超小型ミニカメラ)
(お急ぎ便で注文したかいがあり、帰宅した頃には届いており、昨夜は遅くまで使い方を確認して少し寝不足気味)
(どちらも指先に乗せられるくらい小さく、音質や画質も申し分ないし、一日程度ならば余裕で記録できる容量と電池)
(そんなものを手に握りしめていることなどおくびにも出さないで石川は努めて事務的に紗也華に備品の配達を依頼する)
それじゃよろしく…
(通り過ぎていく紗也華を視線だけで追いかければ、鼻孔には紗也華の匂いと控えめな香水の香り)
(無駄に香水を振りたくるような女ではないことにますます好感を抱き、ジッと後ろ姿を見つめていると)
(まるで誘惑しているかのように蠱惑的に振られるタイトスカート越しの紗也華のヒップに目が釘付けになる)
[やば…久永さんってこんなエロかったんだ……あのスカートの下に今日はどんなの履いてんのかな…]
(事務員は皆同じ制服なはずなのに石川には紗也華の制服姿はやけに妖艶に見え)
(どんどんと股間が熱くなってしまい、慌てて白衣で誤魔化すように股間を隠しながら、ポケットの盗聴器とカメラを握りしめ直すのだった)

…すみません、遅くなっちゃったんだけど〜…いないよな、誰も
(それから暫くは何事もなく時間は過ぎ、時刻はもう定時をだいぶ過ぎた頃)
(申し訳無さそうな表情を造りながら事務室へと入ってきた石川は、予想通り誰もいないことにほくそ笑む)
さて、と……映るのは確認できたけど上手く設置しないとな
(目的は勿論、書類の提出などではなく、紗也華のことを盗聴、盗撮するための機械を仕込むことだ)
(キョロキョロと辺りを見回してから紗也華のデスクへと近づくと、腕を組みどこにどう仕込んだものかと思案する)
(特に悩むのはカメラの方で、ただ映ればそれで満足というわけではない)
(すれ違った時に目に焼き付いた紗也華のタイトスカートの中が、今の石川はどうしても見たい)
やっぱり机の下かな……結構暗いな、大丈夫かこれ?
(机の下へと潜り込んで、思っていた以上に暗いことに少し不安になりつつも、振り向いてどの程度の高さに設置すればいいのかを確認する)
久永さん真面目そうだけど、仕事中ずっと足を閉じっぱなしってことも無いだろうし……ここらへん、かな?
(試行錯誤して紗也華のスカートの中が一番良く撮れるだろう位置に盗撮カメラを貼り付け)
(万が一机の下を覗き込まれた時にもバレないよう机の商品シールを装ったシールで覆い隠す、勿論レンズは塞がないように穴を開けて)
ふぅ…こっちは……ああ、これでいいか
(机の下から這い出ると、前から覗き込んでみて、カメラが見えないことを確認してから)
(もう一つの盗聴器をどこに仕込もうかと考え、猫の小物の首輪と首の間に挟み込む)
…久永さん、猫飼ってるのか?
俺は久永さんのことを飼ってやりたいよ…なんてな
(石川は完璧だと思っているのだろうが、椅子は戻し忘れているし猫の小物もまた少しずれた位置に置いてしまっていて)

(本当に盗撮、盗聴という犯罪行為に手を染めてしまったことに不安もあるが、それ以上にどんな音声、映像が撮れるか期待に胸を高鳴らせながら事務室を後にした)

【レス置いておきますね】
【実情を知らない石川からすれば久永さんと親しげに話す男性研究員は嫉妬の対象になってしまうかもしれませんね】
【もしくは彼から久永さんの情報を聞き出したりとかの展開も考えられそうです】