>>139
大丈夫でしたか?
……良かった。
(ぶつかりそうになって石川を気にして、伊達眼鏡を手で押し上げつつ窺って)
(相手が何もなかったことを確認して安堵に小さく息を吐いてから微笑む)
分かりましたお届けします。重い物ではないですよね?
すみません、研究室はどこでしたっけ?
(原則は受け取りであるが、たまに荷物を届けて欲しいとのリクエストもあり)
(その日の納品業者とたまたま相手した事務か、当番の自分が持っていくことになっていて)
(紗也華ははっきりとと自分が持っていくとは答えず、届けることだけは重くないと聞きOKしたが)
(仲の良い同期と同じ研究室とは気づいておらず、紗也華から見て印象が薄いことを暗に伝えてしまっていた)
はい、失礼します。
(そのまま反対方向へ歩いていくと、その日は石川と紗也華が偶然でも顔を合わすことは無かった)

あれっ? 私の机使って書き物をするのは良いけど、きちんと戻しておいて欲しいな。
(翌日、紗也華は事務室の若手女性社員だけで回している、月三回程度の早出の日で)
(まだ誰も出社していないがらんとした事務室で独り言ちて、回数は少ないが何か申請を就業時間後に持って来て)
(書き漏らしを見つけ適当な机で書く人がいて、その類と思っていて少しムッとしたものの特に気を止めても居なかった)
(その後、いつもの早番の時にルーティンでこなしている仕事をてきぱきと片づけて行った)

はい、分かりました。明後日までですね。処理しておきます。
(まさか猫に盗聴器が仕掛けられているとは夢にも思っておらず、石川には上司から仕事を出されて返事をする声が聞こえるが)
(事務室では浮いた存在なのか、同僚と無駄話する場面はほとんど出てこなっかった)
……んしょ。コピー取らなくちゃ。
(盗撮カメラの方はと言えば、冷え性なのかタイトスカートの上にひざ掛けを掛けていて)
(制服さえあまり見えない有り様で、立ち上がる時でさえ先に持ち上げられたひざ掛けに遮られて石川の望むような映像は全く映っていなかった。

【少し日を越えてしまいましたがレスを置いておきます】
【引き続きよろしくお願いします】