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(彼女に対する社内の反応は綺麗に二分されていた)
(その美貌を押し出す行動に忌避感を示すものたちとその美貌に鼻の下を伸ばす者たちだ)
(だが、それらとは一線を画すおぞましい目線を向けるものがいた)
(彼女も流石にうっすら気づいていたようだが……)
年齢、誕生日……
あぁ、知ってるよ。
ヨガをする君はいつも綺麗だ。
(その夜、向かいのアパートで作業をする男)
(SNSに写る彼女の写真や自撮りを現像し、アルバムに収納しているのだ)
(まだ一ヶ月も経ちはしないはずだが、毎日の彼女の様子を克明に記して溜め込んだそれは)
(彼の欲望のように膨れ上がり、一冊が終わろうとしているようであった)
(その日、匿名のアカウントが一つ、フォローをしてきた)
(他にフォローもフォロワーもいない、専用アカウントのようなもの)
(何も話さず、何も送らない)
(それが後におぞましい使われ方をするようになるとは、このときの彼女は思いもよるまい)

(ラフな格好の彼女を盗撮しながら、当然隣人も視界に入ってくる)
(彼女に負けず劣らずの美貌と引き締まった身体を持った彼女に、男は何を思っただろう)
(そして、彼女を追う視線は、厄介なことに洞察力が冴えていた様子で)
(彼女が鍵を無くし、合鍵を持ち出して開けるところまでをしっかりと見据えていた)

(彼女が身なりを整えて出ていくのが見えた)
(友人と遊びにでも出かけるのだろうか?それにしては煽情的な格好だ)
(まあいい、最後に彼女をモノにするのは自分なのだから)
(合鍵は、今の技術なら大して時間もかからない)
(身分証明証の提示はコンプライアンスとして増えたが、細々やっている個人店を巡れば一個はリテラシーのない店がある)
(そう言うところを探して複数作成する)
(もう、あの部屋が自分と彼女を遮ることはないのだ)

(なにかの作業員を装える格好で部屋に入る)
(まず、肺一杯に彼女の匂いを吸い上げた)
(股間が一気にはち切れんばかりに滾ったが……そこまでだ)
(手早く終わらせなくてはならない)
(持ち込んだ機器を広げて、作業に移る)

(盗聴器)
(すぐ近くではあるが、音声をクリアにするために違法改造した強い電波のものを使う)
(彼女の持ち物である複数差し込み型コンセント内部に仕込んで直接電源を得られるようにすれば)
(彼女の独り言やつぶやきすら拾えるものが完成する)
(盗撮)
(近年はWi-Fiでカメラを動かせるものもある)
(代わりに当然電力も食うが、バッテリーを付ければ隠しておけるサイズが限られる)
(電源と繋げられるルートも限られている……と)
(ふと棚の方にインテリアと化したぬいぐるみを見つけた)
(ホコリが溜まり、動かしていないことはすぐにわかった)
(元は電池で申し訳程度に動くものだったようだ、ゲーセンの景品だろうか)
(なら……電池を抜いてバッテリーを入れ、首元のボタンに偽装してレンズを出す)
(試運転も上々だ……スマホで録画もバッチリ)

(あとは軽く風呂場や、彼女の私物を物色して……ブラのサイズが違うことに気づいた)
(自分が頂いたものよりも更に大きい……興奮が冷めやらぬ)
(一度、我慢できずその場でオナニーをし)
(ティッシュ数枚を要したたっぷりの射精オナティッシュを彼女のゴミ箱に放った)
(下着はそのまま頂いていく……新しい分類のものではなさそうだが、だからこそ良い)
(今日はいい日だ。彼女の帰りを、ボロアパートで待つことにした)
【了解です。差し出がましい真似をして申し訳ありませんでした】
【隣人さんも大変いやらしいお姿で素晴らしい……しかし、幹恵一筋で振り切りたいところです】
【小さめの水着がはち切れそうで、ムラムラ……いえ、ハラハラしてしまいますね】
【色々急に付け足して申し訳ない、残っていればいずれ活用できるので、反応などはお任せ致します】